アブダビ:決勝レース後 パイロットリアクション

2018シーズン開幕戦をマスタークラスパイロット14名が振り返る

Hall congratulates Goulian

Red Bull Air Race World Championship 2018シーズン開幕戦アブダビの決勝レース日は、レースウィークを通じて好調だったマイケル・グーリアンが見事なフライトを披露して9年ぶりにキャリア2勝目を記録した。新シーズンの開幕戦を終えたマスタークラス全パイロットのコメントを紹介する。

 

1位:マイケル・グーリアン
2勝目を挙げるまで長い時間がかかったが、素晴らしい気分だ。レースウィークを通じてスピードと保てていた。予選も決勝レースも興奮と共に臨んだが、興奮しすぎてはいけないということは理解していたので、一歩ずつ着実に進むことを心がけた。今日は良い結果が出せる感触があったが、皮算用はしたくなかった。今後も安定したフライトを続けて、勝利を重ねていきたいと思っているが、目標はファイナル4に進出しポイントを重ね、タイトル争いに残り続けることだ。

 

2位:室屋義秀
キャリア初の2位なのでハッピーです。アブダビでは安定してスピードを出せていたので、何も変えませんでした。新たなチャンピオンシップに向けて素晴らしいスタートを切れたと思います。チームも自分も今日の結果には満足しています。新しいシーズンを良い形でスタートできました。

 

3位:マルティン・ソンカ(※)
非常にタフなレースだった。スタートは良かったが、徐々にスピードを失ってしまい、システムの問題も発生した。思っていたようなパフォーマンスができなかったので、心の底からは喜べていない。ただし、全員の実力が拮抗している中での3位には満足している。

※:ソンカは、レース後にパルクフェルメで行われた機体検査でエンジンのルール違反が発覚して4位に降格した。

 

4位:カービー・チャンブリス
4位は望んでいた結果ではない。ファイナル4に進出できたので、優勝のチャンスがあると思っていたが、守りのフライトをしてしまった。全力で攻める必要があったのかもしれない。次のレースではそうしたい。同じ4位になるのなら、もう少しリスクを負って、アグレッシブなフライトでスピードを得ようとしても良かった。

 

5位:マット・ホール
レーストラックにスピードを奪われてしまった。マイケル(グーリアン)のタイムは知っていた。そこまで速いタイムではなかったので、プッシュすれば上回れると思っていた。できる限りの力を振り絞り、良いタイムを出せたと思ったが、結局、レースウィークを通じてマイケルの方が速かった。悪いスタートではないと思う。全てを新しくして臨んだ最初のレースだったということを考えれば悪くない。レースウィーク前半の状況と比較すれば、今日の自分たちには満足している。

 

6位:ベン・マーフィー
経験という意味では素晴らしいものになった。ファンタスティックなレースウィークだった。ラウンド・オブ・8進出は立派な成績だ。クリーンなフライトをすることだけを考えていたが、実際にそうすることができた。自分のパフォーマンスには満足している。チームも素晴らしい。彼らがいなければ今日の結果は得られなかった。チームのおかげで、緊張することなくフライトだけに集中できた。

 

7位:フランソワ・ルボット
自分のプランに沿って進めている。今日のフライトには満足だ。レースウィークを通じて満足できていた。プランから外れなかったので、ペナルティについてもハッピーだ。2018シーズンのプランは、もう少しプッシュして限界に近づくこと、そしてペナルティを受けて勢いを失わないように意識することだ。アブダビではペナルティをいくつか記録してしまったので、その部分を修正しながら自分の限界を探っていきたい。

 

8位:ミカエル・ブラジョー
最高のレースウィークだった。機体もシーズンを戦い抜ける状態に仕上がっている。予選が良かったので、冷静かつリラックスした状態で決勝レースに臨めた。今日はラウンド・オブ・8に進出したあと、全力を尽くしてファイナル4へ進出することが目標だった。ファイナル4進出は叶わなかったが、良いラインでフライトができた。ハードプッシュが大切だ。好結果を出せる限界点を見極められる。

 

9位:ペトル・コプシュタイン
今日は選択したラインが良くなかった。機体の調整も上手くいかなかった。空燃比の設定がリーン(薄い)過ぎた。しかし、高速のレーストラックなのでミスはしたくなかった。オーバーGを心配していた。レースウィークを通じて空燃比を試行錯誤したが、結局最適なバランスを見出せなかった。リーン過ぎる時があった。学習できたので、あとは残りのシーズンに向けて集中していきたい。

 

10位:ニコラス・イワノフ
幸運なことに、機体を手に入れてフライトすることができた。フライトを許可してくれた運営チームに感謝したい。チャレンジャークラスで使用されているEdge 540は一般仕様なので、当然ながら自分用のセットアップではなかった。自分の機体のタイムよりも4秒遅れたのはおそらくそれが理由だろう。マイケル(グーリアン)のタイムから2秒以上離されないことが目標だったが、クリアできなかった。スピードは出せなかったが、機体が機体だったのでそこまで悪い結果だとは思っていない。マイケルにはお祝いの言葉を贈りたい。

 

11位:フアン・ベラルデ
ベン(マーフィー)は速かった。マスタークラスデビューを果たし、しかも見事なフライトを披露したベンは素晴らしいと思う。アブダビは非常に速くてパワフルなレーストラックだ。ロングストレートで機体のスピードが増していくので、簡単にオーバーGになってしまう。レースウィークを通じてかなりの数が記録されたはずだ。

 

12位:クリスチャン・ボルトン
パイロンヒットを記録してしまった。悪い結果だ。自分のミスだ。開幕をこのような形で迎えるべきではない。Red Bull Air Raceがタフなのは、このようなほんの小さなミスが結果に大きく響いてしまうところにある。次のカンヌに期待したい。

 

13位:マティアス・ドルダラー
予選が良かっただけに今日の結果は残念だが、機体と自分が速いことが分かったのは収穫だ。問題はオーバーGだ。アブダビのレーストラックはオーバーGになるためのレイアウトになっている。他のレイアウトを用意するか、スピード制限を変えるべきなのかもしれない。第3戦まではモチベーションを保てるが、それまでに結果が出せなければ、モチベーションを失ってしまうだろう。アブダビでは15ポイントを失ったので、ワールドチャンピオンになるためには、残りの全レースで表彰台に上る必要がある。

 

14位:ピート・マクロード
特に言うことはない。良い準備ができていると感じていたし、高速フライトを披露したいと思っていた。レースプランが上手く立てられなかった。データも間違っていた可能性がある。ポイントを獲得できなかったので当然不満だ。トレーニングに多くの時間を費やし、エナジーとエモーションも消費した結果がこれというのは頂けない。次に向けて切り替えたい。