インディアナポリス:決勝レース後 パイロットリアクション

インディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催された歴史に残る1戦をマスタークラスパイロット14名が振り返る

Team Goulian were all smiles

Red Bull Air Race World Championship 2018シーズン第7戦インディアナポリスはマイケル・グーリアンが優勝。グーリアンは総合首位に返り咲いた。マスタークラス全パイロットの決勝レース後のコメントを紹介する。

 

1位:マイケル・グーリアン

この週末は、タイトル争いは意識していなかった。子供の頃からファンだったインディ500の会場で、米国人として優勝することだけを考えていた。レース機体から降りてブリックにキスできるなんてまだ信じられない。朝食時にピート(マクロード)と会い、今日はとにかく速く飛ぼうという話をしていた。今日の自分は良いフライトができていたが、ピートが1分4秒台を記録した時はすごいと思った。しかし、最後は2人とも目標をクリアすることができた。全パイロットが最終戦まで全力で戦いたいという気持ちを持っていたが、その通りになる。

 

2位:ピート・マクロード

予定通りに決勝レース日を最後まで戦い、ポイントと表彰台を獲得できたので嬉しい。今シーズンはタフな戦いを強いられていて、もっと良い結果が出せていたレースもあったが、今日結果を出すことができた。タイトル争いに絡めないことが明らかになった瞬間から2019シーズンに向けて準備を進めているが、その中のいくつかのステップがすでに結果に結びついている。

 

3位:ニコラス・イワノフ

とても嬉しい。チームとしてハードワークを重ねてきた。自分たちがやったことを信じていた。表彰台も素晴らしいが、何よりも素晴らしかったのは、レース機体のフィーリングと、自分たちが正しい方向に進んでいることが確認できたことだ。表彰台の2段上を目指せると思う。シーズンは残り少ないが、好感触が得られている。フォートワースが楽しみだ。

 

4位:ベン・マーフィー

週末を通じて色々な出来事があったので、素晴らしい形で終えることができて本当に嬉しい。レース機体の出力設定の調整で数多くの問題を抱えていた。また、必要な情報を記録してくれない機材もいくつかあったので、スピードが出せずにいた。そのようなトラブルの中でチームとしてまとまって良い仕事ができていたのは良かった。チームメンバーがいなければ今日の結果はなかった。ファイナル4進出は今後に向けてのグッドサインだ。

 

5位:クリスチャン・ボルトン

ラウンド・オブ・8に進出できたのは良かったが、もっと上を狙っていた。ラウンド・オブ・8がなぜあのタイムで終わったのか、ミスを確認する必要がある。チャンスを逃してしまったのでハッピーではないが、長い旅の一部として考えている。ミスから学ぶ必要がある。今シーズンはミスで数多くのポイントを逃していて、その結果、総合順位で下位に沈んでいる。最終戦はポイントを意識していく。これだけだ。最下位でシーズンを終えたくない。ミスを修正して、自分のフライトをキープしたい。それができれば、2019シーズンに向けて勢いがつくだろう。

 

6位:マット・ホール

決勝レース日にミスをしてしまった自分に落胆している。トレーニングと予選ではクリーンなフライトができていたが、決勝レース日にペナルティを2回も受けてしまった。何かしらの手を打つ必要がある。ソンカが10位に終わったので、チャンスを活かしてタイトル争いでリードを広げることができたはずだが、首位から7ポイント差の3位のままだ。残念な1日になった。総合順位が瞬時に入れ替わることは良く知っている。グーリアンも首位から落ちたあと、9ポイント差をひっくり返してまた首位に立っている。このスポーツでは全てが一瞬で変化するので、7ポイント差もひっくり返せる。最終戦で上位に入れば多くのポイントが獲得できる。

 

7位:フアン・ベラルデ

今日のレースは正しく集中できていたと思う。ラウンド・オブ・14ではペトル(コプシュタイン)のタイムを知っていたので、攻めないフライトをしようとした。そういうゲームプランだった。ラウンド・オブ・8では、もう少し攻めのフライトをしたが、バーチカルターンでミスをしてしまい、レース終了となってしまった。しかし、ポジティブに捉える必要がある。機体はスピードが出ているし、自分のフライトも悪くない。小さなミスを確認するだけだ。

 

8位:カービー・チャンブリス

ファイナル4に進出できなかったので満足していない。タフなレースだったと言わざるを得ない。ラウンド・オブ・14でソンカを上回り、理想のレーシングラインを見つけたと思ったのだが、ラウンド・オブ・8でまた見失ってしまった。ベン(マーフィー)のタイムを聞いていたので、攻めるしかなかった。

 

9位:ミカエル・ブラジョー

ラウンド・オブ・14は素晴らしかった。好感触を得ることができていた。戦術通りで、理想のレーシングラインもなぞれていた。バーチカルターンも良かった。なので、タイムには驚かされた。テイクオフ前のエンジンの設定に問題があるのかもしれないが、データを見直す必要がある。しかし、総合4位に入れているので嬉しい。シーズンとして素晴らしい結果が残せている。レース機体の調整にできる限り時間を割いてきたが、エアロダイナミクスとエンジンの設定については理想に到達することができた。全ての要素を最高のレベルまで高めたいと思っている。安定した結果が残せるようにすること、ステップ・バイ・ステップで着実に進化していくこと、そして時間をかけて全てを正しい形に仕上げることを常に意識している。

 

10位:マルティン・ソンカ

もちろん、結果には満足していない。フライトは自分が準備していた内容に近かったので、敗退はおそらくエンジンの設定が原因だろう。全てを見直して、何が起きたのかを確認したい。タイトル争いについては意識していなかったので、特別なプレッシャーは感じていなかった。チームは全てを上手く仕上げてくれていた。また、全てのフライトで、テイクオフ前にしっかり集中できていると感じることができていた。しかし、これはスポーツなので、全てで優勝することは不可能だ。自分たちにできるのは、フォートワースに向けてベストを尽くして準備するだけだ。

 

11位:マティアス・ドルダラー

悪いフライトではなかった。しかし、今日の内容はシーズン全体に当てはまる。2018シーズンはとにかくアンラッキーだ。今日はゲート6で高度不正のペナルティを受けてしまった。好タイムが出せていたはずだが、間違ったスイッチをオフにしてしまった。プロペラコントロールが機能しなかったのでオフにしようとしたのだが、間違ってスモークポンプのスイッチをオフにしてしまった。自分のミスだ。2019シーズンに向けて集中していくしかない。フォートワースで結果を残し、良い形でシーズンを締め括ってこれまでの悪運を払拭したい。悪い流れを断ち切りたい。レース機体も自分もスピードが出せることは分かっているので、あとは形にしていくだけだ。

 

12位:室屋義秀

フライトは問題なかったと思います。テールカメラでも問題ないように見えましたが、ペナルティを受けてしまいました。フライトについてもう少し学ぶ必要があります。もちろん、今日の結果は残念ですが、フライト自体は悪くなかったので、次のレースで様子を見たいと思います。テキサスに向けてベストの準備をする予定ですが、2019シーズンに向けての準備にもなるでしょう。最終戦はベストを尽くして勝利を目指すつもりです。

 

13位:ペトル・コプシュタイン

結果には非常に落胆している。自分たちのあまりの遅さに悲しみを感じている。何が問題なのか把握できていなかった。インディアナポリスで好タイムが出せることは知っている。2017シーズンは予選を2位通過していた。エンジンに少し問題があったのか、自分たちが正しい設定を見出せていなかったのかのどうちらかだろう。もちろん、フライトにミスがあった可能性もあるが、まだ映像とデータを見直していない。しかし、自分の感覚では、問題はエンジンのパフォーマンスにありそうだ。下位でシーズンを終えることになるのでポジティブな気持ちになるのが難しいが、仕方がない。昨シーズンは上位でシーズンを終えることができたので、そこから学び直す必要がある。いくつかの調整を施す予定だ。インディアナポリス終了後にZivkoの工場へ向かい、そこで5週間を過ごす。レース機体の性能を最大限引き出しながら、2019シーズンに向けての準備を進めたい。

 

14位:フランソワ・ルボット

非常にフラストレーションが溜まるフライトだった。もっと上に進むことを考えていた。フリープラクティスは素晴らしい内容だったが、予選でタイムが伸びなくなってしまった。理由は分からない。自分に問題があるのかもしれないが、現時点では何が起きたのか理解できていない。来シーズンに向けてチーム内で話し合いを進める必要があるが、具体的に何をするのかはまだ分からない。時間が足りず、レース機体に大きな改良を加える予定はないので、自分を高めることになるだろう。

 

■Information

第7戦インディアナポリス レース結果はこちら>>

2018シーズンの最終戦 フォートワース(米国)は、11月17日、18日に開催。