千葉:決勝レース後 パイロットリアクション

2018シーズン第3戦をマスタークラスパイロット14名が振り返った

Hall greets the fans in Chiba

Red Bull Air Race World Championship 2018シーズン第3戦の舞台となった千葉は、全パイロットが愛している開催地だ。テクニカルなレーストラックと素晴らしいファンを誇る千葉は毎回素晴らしいレースになるからだ。決勝レース日を終えたマスタークラスパイロット14名がコメントを発表した。

 

1位:マット・ホール

数年前の状態に戻ってきていると思いたい。新機体を導入した影響で、1年間勝利と縁がなかったが、MXS時代に2連勝を記録した経験も助けになり、Edgeでも2連勝を達成できた。良い勝利だったが非常に厳しいレースだった前回のカンヌより、今回の勝利の方がはるかに気分は良い。昨日の予選の内容が悪く、ローカルヒーロー(室屋)との対戦が決まっていたので、今朝は気分が重かった。エアレースはチームスポーツだ。チームを誇りに思っている。彼らは一丸となり、誰ひとりとしてミスをしなかった。千葉がこれからもレースカレンダーに残り続けることに期待したい。日本のファンは情熱的で本当に素晴らしい。ホームヒーローに勝利した自分たちを祝福してくれた。

 

2位:マイケル・グーリアン

安定したフライトを3回続けることができた。その安定性、そして対戦相手に合わせてペースを変えられたことに満足している。これらはこれまでできていなかったことだ。また、クリーンで速いフライトができるようにもなっている。これが今シーズンの違いだ。現状についてはこれ以上ないほどハッピーだ。チームはフル回転で仕事している。チーム内の雰囲気も素晴らしい。全てが順調に進んでいるので、これからもこの流れに沿っていければ素晴らしいシーズンが送れるだろう。すでに素晴らしいシーズンだが、この調子を維持したい。

 

3位:マルティン・ソンカ

レギュレーションを遵守し、テクニカルレギュレーションの違反を犯さないことが何よりも重要だった。現在、機体はパルクフェルメで検査を受けている。何の違反もないことを願っている。もちろん、全て問題ないはずだ。ファイナル4では小さなミスがあったので、100%ハッピーではないが、それでも表彰台は素晴らしい結果だ。

 

4位:ピート・マクロード

素晴らしいレースだった。コンスタントに成長できたのは明るい材料だ。自分のフライトには満足している。ペナルティはまだ映像で確認していないが、ギリギリだったと思う。かなりタイトに攻めて、自分では上手く抜けたと思った。マルティン(・ソンカ)がペナルティを記録していたので、安全策を取ることもできたが、あくまでも優勝を狙っていたので攻めの姿勢を貫いた。後悔はない。

 

5位:ミカエル・ブラジョー

今回のレースウィークは大きな旅だった。フリープラクティスを通じて調子が出ず、風向きが常に変わっていたので理想のラインとリズムを見出すことができなかった。予選を7位で終えてようやく調子が上向きになり、今日のレースに向けて自信を得ることができた。今日のレースはステップバイステップのアドベンチャーだった。ラウンド・オブ・14とラウンド・オブ・8で好タイムを出せたが、残念ながら最終結果は5位だった。この結果には満足しているが、すでに次のレースに目を向けている。今日のコックピットでのフィーリングとリズム、そしてチームワークは素晴らしかった。レースウィークを通じて素晴らしいフィーリングが得られた。安定して結果を残せているので、ファイナル4に進出できるようになりたい。千葉は実に素晴らしいロケーションだ。ファンが楽しみにしているのは理解している。全員がエアレースを全力でサポートしてくれているので、気分は最高だ。

 

6位:フランソワ・ルボット

千葉は存分に楽しめた。しっかりと準備を重ねていたことが功を奏した。千葉のレースに向けて時間をかけてイメージしてきたので、自信を持って現地入りできた。最初のプラクティスからハッピーなフライトができた。自分たちで状況をコントロールしながらレースをプラン通りに進めることができた。予選以外は素晴らしいレースだった。予選は疲労の影響があったのかもしれない。いずれにせよハッピーだ。自分はこれまでにないほどハッピーだが、テクニシャンとタクティシャンはそうではない。なぜなら、彼らは常に上を目指しているからだ。

 

7位:フアン・ベラルデ

サプライズに満ちた素晴らしいレースだった。大接戦だった。ラウンド・オブ・14は5人のパイロットが0.5秒以内にひしめきあっていた。しびれるレースだったが、難しくもあった。コンディションが毎日違った。ラウンド・オブ・14のタイムには満足しているが、ラウンド・オブ・8のタイムはそこまで良くなく、1秒近く遅れてしまった。7位という結果には満足している。

 

8位:マティアス・ドルダラー

レースウィークを通じて体調を崩していたので、Gフォースの扱いに影響が出てしまった。千葉はバーチカルターンが毎回厄介だ。レーストラック上のフィーリングは非常に良かったが、Gフォースをかけることができず、操縦桿を離してしまった。自分に腹が立っている。またもや学びの1週間となった。ブダペストまでに問題を修正したい。

 

9位:ペトル・コプシュタイン

非常に残念だ。ラウンド・オブ・8に進出できるタイムだと思っていたが、ミカ(ブラジョー)がハードにプッシュしてきた。9位という結果はまさに悪夢だ。クリーンなフライトができていた。リスクは負わなかったのでタイムはそこまで良くなかったが、元々、機体自体がそこまで速くない。機体に改良を加える予定だが、ブダペストが終わってからになる。ブダペストに向けてしっかりと集中し、良い結果を出したい。

 

10位:クリスチャン・ボルトン

今日のコンディションはパーフェクトだった。非常に落ち着いていた。チームは成長段階にあるので、今日の結果には満足している。57.003秒は今回のベストタイムだった。もちろん、ラウンド・オブ・14で敗退してしまったのは残念だが、スポーツとはそういうものだ。ピート(マクロード)は素晴らしいフライトを見せたので、上回るのは難しかった。千葉は本当に素晴らしい開催地だ。ファンとユニークな関係を築けている。彼らは常にレースエアポートやレーストラックに大挙して、自分たちを応援してくれる。彼らはこのスポーツを愛しているので、ホームにいるような気持ちになれる。

 

11位:ベン・マーフィー

予選で技術的な問題が発生し、ラウンド・オブ・14ではグーリアンと対戦した。カンヌと同じ展開だった。クリーンなフライトをして、ノーペナルティで終えることが目標だった。レースウィークを通じて多くを学ぶことができた。デビューシーズンはそういうものなのでハッピーだ。ブダペストは飛んだことがないので新しい経験になる。千葉で試した新ウイングレットにはかなり満足できた。次のレースまでにもう少し細かい調整を加える予定だ。

 

12位:ニコラス・イワノフ

コックピット内のフィーリングはかなり良かった。シケインはスムーズに抜けるように心掛けたが、2回目のバーチカルターンで大きなミスをしてしまい、タイムを大きく失ってしまった。第2戦カンヌの前にエンジン冷却の問題が発生してしまったので、今日もエンジンが熱を持っていた。ブダペスト前に全てを見直す時間が取れればと思っている。全てを変えるべきタイミングが来ている。ブダペストまでにウイングレットを用意したい。エンジンもそれまでには直っているはずだ。

 

13位:カービー・チャンブリス

今日と予選の違いは、今日はレースで昨日は違うということだ。大事な本番でミスをしてしまった。ゲート6で少し遅れてしまった。非常に残念だ。また、自分に腹が立っている。しかし、こういうことは起こりえる。これがレースだ。コンディションはパーフェクトだった。自分のミスで自滅しただけだ。コンマ数秒でゲート6を抜ける準備を整えることができなければ、ゲート7を上手く通過できない。ラウンド・オブ・8に進出できなかったのは本当に残念だ。これまではラウンド・オブ・8に進出できていたので、自分の調子に多少影響を与えると思うが、自分たちはこのスポーツを何年も続けている。好不調の波があることは分かっている。

 

14位:室屋義秀

あまり良い気分ではありませんが、今回のレースからは多くを学べました。まだ5レース残っているので、悪かったことは忘れて次のレースに集中したいと思います。ミスから学ぶことは大切です。今日のフィーリングは良かったですし、リラックスもできていましたが、機体のスピードとパワーが大きく、オーバーGを記録してしまいました。垂直尾翼がオーバーGに影響を与えたのかどうかについては分かりませんが、腕にかかるパワーが大きいことに気分を良くしてしまったのが原因だったのかもしれません。ブダペストに向けてやるべきことがあります。より安定したセットアップを見出す、Gフォースをかけるテクニックを磨くなど、やるべきことは数多くあります。

 

◾️Information

2018シーズン 第4戦ブダペストは6月23日、24日に開催。