室屋義秀:サンディエゴでの勝利を振り返る

第2戦サンディエゴで記録したキャリア2勝目について室屋が自ら語る

Yoshi was focused all week

昨シーズン、千葉に集まった9万人もの母国ファンの前で初優勝を達成してからおよそ1年。カリフォルニアの陽光の下で開催されたRed Bull Air Race World Championship 2017シーズン第2戦サンディエゴで室屋義秀が会心のレース内容を見せ、キャリア通算2勝目を手にした。

室屋は過去にも幾度となく優勝候補に挙げられてきたものの、ファイナル4にあと一歩届かない状態がこれまで続いていた。その原因は、一貫性の不足もしくはライバルとの直接対決の際ハードプッシュしすぎる点にあったと思われる。開幕戦アブダビではラウンド・オブ・14で攻めた結果オーバーGを喫してしまい、チャンピオンシップポイントを得られないままレースを去る結果となった。

しかし、第2戦サンディエゴでの室屋は開幕戦とは異なる高い集中力を見せた。彼はサンディエゴでの勝利は一貫性を保てたことが助けになったと語る。「フリープラクティスの1本目から、非常に良い状態でフライトができていました」と室屋は切り出す。「最初から求めていたラインを見つけられたので、そのラインでフライトを続けたんです。その後、チームと話し合って『このまま何も変えずに行こう』と決めました。以前はあまりにハードにプッシュしたためにファイナル4進出の機会を逃すこともありましたが、今回は違いましたね」

また、室屋にはカリフォルニアでの豊富なフライト経験があり、この点も有利に働いたようだ。「カリフォルニアでパイロットライセンスを取得したので、このエリアでのフライト経験は豊富ですし、第二の故郷のようなものなんです。ですので、ここで再びフライトできたのは嬉しかったです。また、優勝もできたので最高の気分でしたね」

ウイングレットを導入してアドバンテージを得ようとするライバルチームが増えている中、室屋はウイングレットなしのシンプルなウイングチップで優勝を果たした。しかし、本人はウイングレットの将来的な導入を検討している。「ウイングレット装着を検討していますが、デザインや製作には時間がかかるので、シーズン終盤までに導入できればと考えています。現在使用しているウイングチップは機能しているようですので、今後も問題はないはずです」

Red Bull Air Race World Championship 2017シーズンの次の舞台は、昨シーズン室屋が感動の初優勝を飾った千葉だ。ホームレースで注目を浴びることを楽しめないパイロットもいるが、室屋は母国でのレースを存分に楽しもうとしている。室屋は最後に次のようにコメントしている。「今回サンディエゴで優勝したことで日本でのメディアの注目度もかなり高まると思いますし、ハードなレースになることが予想されますが、ファンの皆さんが後押ししてくれるはずなので楽しみにしています」

◆Information
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