ソンカ:歴史に名を刻む

チェコ人パイロットが史上4人目のシーズン3連勝パイロットとなった

Sonka with his many fans

マルティン・ソンカがRed Bull Air Race World Championship 2018シーズン第6戦ウィーナー・ノイシュタットで優勝した瞬間、彼は史上4人目のシーズン3連勝パイロットとなった。

過去にこの偉業を達成したパイロットはマイク・マンゴールド、ハンネス・アルヒ、ポール・ボノムの3人だけで、彼らはタイトル獲得数計6回を誇っている。つまり、ソンカは超一流の仲間入りを果たしたのだ。

ウィーナー・ノイシュタットで勝利したソンカは総合首位に立った。シーズン残り2レースとなった今、彼は総合2位マット・ホールに6ポイント差、総合3位マイケル・グーリアンに9ポイント差をつけている。ソンカは昨シーズン終盤もポイントリーダーの座にいたが、最終戦のファイナルフライトでタイトルを失った。つまり、ソンカは敗北の痛みを知っているわけだが、今シーズンのソンカは平常心を維持しているように見える。3連勝の偉業を達成したあともソンカは冷静だった。「3連勝は大きな成果で、非常に満足している。レースを楽しめた。全パイロットが素晴らしいフライトを見せたのでタイトなレースになった。観客のためには良かった」

今シーズンのソンカはアップダウンを経験してきた。2戦連続失格処分となったシーズン序盤から見事に立て直したソンカだが、第6戦ウィーナー・ノイシュタットは特に素晴らしいレースだったようだ。「自宅で見直したくないレースがいくつかあるが、今回のレースは家族と一緒にゆっくりと見直したいものになるだろう。ファイナル4は特にタイトで、痺れる展開だった」

ソンカとペトル・コプシュタインにとって、第6戦ウィーナー・ノイシュタットはホームレース同然だった。オーストリア / チェコ国境からウィーナー・ノイシュタットはわずか160kmの距離にあり、数千人のファンが母国ヒーローたちのフライトを見るためにチェコから駆けつけていた。これは励みになったのだろうか? それともプレッシャーになったのだろうか? ソンカは次のようにコメントしている。「両方だ。観客のエナジーは大きな助けになる。ファンが自分やペトルに声援を送ってくれる様子を見られたのは素晴らしかった。その一方で、ファンが優勝を期待していること、ラウンド・オブ・14で敗退すれば彼らを落胆させてしまうことは知っていたので、さらなるプレッシャーがあった。それだけに、遠路はるばる来てくれたファンたちに考えられる最高のプレゼントができて嬉しい」

この優勝で、ソンカは昨シーズンと同じく総合首位で終盤を迎えることになったが、知っての通り、昨シーズンの彼は最終戦のファイナル4で室屋義秀にタイトルを明け渡している。この経験はソンカにとって教訓となったはずだ。「昨シーズンはRed Bull Air Raceでは何が起きてもおかしくないことを学んだ。重要な局面では特に何が起きるか分からない」とソンカは語り、さらに続ける。「今シーズンは3人にタイトル獲得の可能性がある。差はほとんどないので、最終フライト直前でもタイトルについて考えるべきではない」

「まだ30ポイントも残っている。残りレースを楽しみながら、目の前のフライトに集中していきたい。シーズン閉幕時に結果が分かるだろう」とソンカは締めくくっている。

 

■Information

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インディアナポリス(米国)で行われる第7戦は、10月6日、7日に開催。