室屋 義秀

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パイロット遍歴

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室屋義秀は、Red Bull Air Race屈指のハードワークと集中力を誇るパイロットのひとりとして知られている。2016シーズンには努力が遂に実を結び、9万人の自国ファンが集まった第3戦千葉でキャリア初優勝を記録。そして、2017シーズンでは第2戦でキャリア2勝目をあげると、続く母国開催の第3戦千葉でも勝利。その後も2勝を勝ち取りRed Bull Air Race World Championship史上初のアジア人王者となった。2018シーズンもさらなる高みを目指し、ハードワークを続けるつもりだ。

大学生だった18歳からグライダーの練習を始めた室屋は、最終的にグライダー日本選手権で3位に入ると、その後は渡米してパイロットライセンスを取得し、世界有数のエアロバティックスインストラクターのランディ・ガニエの元でその技術を学んだ。そして、エアロバティックス世界選手権アドバンスクラスやエアロバティックスヨーロッパ選手権アドバンスクラスなど、世界各地の様々な大会に出場しながら、日本を代表するエアロバティックスパイロットとして知られるようになっていった。

また、室屋は拠点としている福島県の啓蒙活動にも積極的で、国内外の数多くの航空ショーに参加しながらその活動を続けてきた。なお、2011年の東日本大震災後は、福島県の「あったか観光交流大使」に就任している。今も室屋は福島県の復興に力を貸しており、そのたゆまない努力と強靱なメンタルは福島県人にインスピレーションを与え続けている。

2009シーズンからRed Bull Air Raceに参戦している室屋は、レース前の座禅の導入や機体改良など、様々な革新をこのスポーツに加えてきた人物として知られる。また、クロアチア・ロヴィニ、英国・アスコット、米国・フォートワースなど複数の開催地で表彰台を獲得してきたトップパイロットとして高い人気を誇ってきたが、2016シーズン第3戦千葉の優勝は、ワールドチャンピオン争いに加われる実力があることを改めて世界に示すことになった。その後新たに導入したEdge 540 V3と共に残りの2016シーズンを戦い抜いた室屋は続く2017シーズン、第2戦サンディエゴで勝利をあげると、第3戦千葉でも勝利。シーズン2連勝、母国開催2連覇という快挙を成し遂げると、シーズン終盤の第7戦、第8戦で再び2連勝。ドラマチックな逆転劇で、長年の夢であったチャンピオンへと輝いた。

チーム・コーディネーターのロバート・フライ、アナリストのベンジャミン・フリーラブ、テクニシャンのピーター・コンウェイ、そして室屋の4人で構成されるTeam Falkenは、2018シーズン再びチャンピオンに輝くために努力を重ねている。

室屋は2018シーズンに向けて次のようにコメントしている。「勝利を重ねていきたいと思っているので、現状に満足することはできません。改良や変更を加えていく予定です。その努力をしなければ、他のパイロットに追い抜かれてしまうでしょう。2017シーズンは4勝しましたが、2戦でポイントを獲得できませんでした。2018シーズンは全戦でポイントを獲得して2連覇を達成することが目標です」