総力を挙げたトラック建設が夜明けと共にスタート

千葉にレースの熱気を吹き込むべく、裏舞台では甚大な努力が進行している。

Out on the waters of Tokyo Bay at 4am to build the track

 午前4時、千葉市に朝日が昇ると共に、レーストラック建設チームによる作業が開始された。今週末に迫った世界最速を誇るモータースポーツの空中トラック建設のために、文字通り総力を挙げて台船が組み上げられている。

通常、レーストラックの建設作業は飛行開始の2週間前には開始されるが、今週始めに東京湾を通過した台風の影響によって海上が荒れていたため、作業開始は足止めを食らっていた。

木曜日早朝、巨大クレーン船がレーストラック建設チームのクルーを乗せて、地元の作業員たちと共に作業を開始した。海上の波が影響する難しいコンディションのなか、クルーたちは専門的な通訳エキスパート数名とともに、レーストラックの象徴とも言えるエアゲートの基部を構成する台船を所定のポジションに設置する作業を今も続けている。

また、同じく海上ではフロート式のプラットフォームを一定の位置に固定するため、大量の500kg級の碇や鉄線の設置が行われており、GPSでピンポイントの設置ポジションを割り出しながら、細心の注意を払って作業が続けられている。幕張海浜公園の眼前で繰り広げられる今回のレースのために、700kgを超す鎖が碇と鉄線を繋ぐために追加され、予測される波による揺れにも対応できるようになっている。この地域は外海の海流の影響を受けるため、エアゲートを正確なアングルに保つべく、通常よりもさらに多い設備重量を投じてレーストラックの安全保持に努めている。

事前に設置していたマーク(その鮮やかなオレンジ色のブイは海岸からも確認できる)にクレーン船が近づくと、9メートルもの長さの杭が海中に打ち込まれ、まず安全に作業を行うための足場が組まれる。数多くの作業員が協調しながら最初のエアゲート建設に取りかかる一方、他のボートでは三角形の機材を使って重い碇を所定の位置に固定していく。これらはレーストラック建設において最もデリケートな作業であり、安全性を常に最優先しながら、経験豊富なチームが通訳の協力によって明瞭なコミュニケーションを形成し、全員が足並みを揃えて慎重に作業を進められるようにしている。

海上での作業開始から8時間が経過した段階で、建設チームは波に対処しながらレーストラックに必要な9枚の鉄板のうち4枚の設置を終えた。この作業は金曜日も日の出から引き続き行われており、このスポーツの複雑な裏舞台を支える強度はこのようなチームの惜しみない献身によって生み出されている。