新機体を導入したベゼネイ

ピーター・ベゼネイは今シーズンの残りを新機体Edge 540 V3で戦う予定だ。

ベゼネイの新しい Edge 540 V3

Red Bull Air Raceで勝敗を分けるのはコンマ数秒だ。そのため、この戦いに挑むワールドクラスのパイロットたちは、テクノロジーと機体を完ぺきに把握していなければならない。

ピーター・ベゼネイはRed Bull Air Raceが始まって以来、すべてのレースに参加しており、現在でも歴代最多勝利数では3位につけているが、最近は後塵を拝しており、変化の時を迎えた。

その変化が、チャンピオンシップで最も人気のある機体、Edge 540 V3の導入だった。Corvus Racer 540(Red Bull Air Raceで使用されている中で唯一米国製ではない機体)から乗り換えたベゼネイは新機体に興奮しているが、これまで搭乗していたCorvus Racer 540がRed Bull Air Raceで活躍できなかったことについては残念だとしている。「ハンガリー製の機体Corvus Racer 540は素晴らしい機体だったと言っておきたい。ルックスも素晴らしいし、フライトも良かった。しかし、翼と胴体の仕様がRed Bull Air Race向きとは言えなかった。非常にエアロバティック向きの機体でフライトも楽しいが、バーチカルターンで毎回1秒近くロスしていた」

この変更はハンガリー人であるベゼネイにとって難しい選択となった。Corvusに拘ってハンガリーのために飛ぶのか、それとも勝利のために新しい挑戦をするのか? 結果的には勝負への拘りが彼を決断させた。「昨冬に決断し、Edge V3を選択した。勝利のチャンスが増えるだろう。私も人間なのでミスは犯すが、それでもチャンスがある。Corvusではベストを尽くしてもノーチャンスだった」

ベゼネイはRed Bull Air Race World Championshipを通じて様々な機体に搭乗しており、Edge 540 V3は7機目となる。ベゼネイは2006年、2007年、2008年シーズンで今でもポール・ボノム、マイケル・グーリアン、フランソワ・ルボットが搭乗するEdge 540 V2に搭乗していたため、Zivko製のこの機体の特徴は既に把握している。「V2で戦った経験があるが、素晴らしい機体だった。V3は更に良いはずだ」

尚、完成した新機体を先週初めて目にしたばかりのベゼネイは、ブダペストでいきなりこの機体に搭乗することになる。「テストや改良の時間はないが、ブダペストのあとで取り組むつもりだ」

「ルックスは素晴らしいし、スピードもある。ダイナミックなペイントも気に入っている。みんなにも気に入ってもらえるだろう」