ピーター・ベゼネイが引退

Red Bull Air Raceの生みの親として知られるベテランパイロットが、10シーズン目となる2015シーズンの終了をもって引退した。

Peter Besenyei

Red Bull Air Race通算8勝の記録を誇る、ハンガリー出身のベテランパイロット、ピーター・ベゼネイが引退を表明した。ベゼネイはRed Bull Air Raceに立ち上げに関わったパイロットとしても知られており、初年度となった2003シーズンから10シーズン連続で参加していた。

現在59歳のベゼネイは初年度のワールドチャンピオンに輝いたあとも、高速低空飛行が特徴のこのレースに10シーズン連続で積極的に関わってきた。

表彰台22回を記録しているベテランはRed Bull Air Race 2015最終戦ラスベガス後に、「Red Bull Air Raceには初年度からずっと携わってきたが、数日前に引退を決意した。家族を中心に考えつつ、航空ショーへの参加を増やすつもりだ」とコメントを発表した。

ベゼネイは2015シーズンまでの10シーズンで計66戦を戦った。ハンガリーを代表するアスリートである彼は、Red Bull Air Raceの企画立案に関わったゴッドファーザーのひとりで、長年に渡りこのスポーツの原動力であり続けてきた。また、2001年にブダペストのドナウ川に架けられたセーチェーニ鎖橋の下を、上下逆さの状態で通過するという離れ業を披露したことでも世界的に知られている。

ベゼネイは「Red Bull Air Raceは素晴らしいイベントで、その成功を嬉しく思っている」と続け、「私の心は常にRed Bull Air Raceと共にあるが、レースパイロットとしてはもう関わらないだろう」と締めくくった。

また、ベゼネイは母国ハンガリーの首都ブダペストでのRed Bull Air Raceの開催にも尽力してきた。ブダペストでは計10シーズン中8シーズンで開催されており、ドナウ川岸に集まる熱狂的なファンの数は、アブダビと共にRed Bull Air Race史上最多記録を誇る。尚、ブダペストのスタートラインはベゼネイへの敬意を示すべく前述のセーチェーニ鎖橋の下に設定されており、この地でのレースを特別なものにしている。