ブダペスト:フリープラクティス・リアクション

第4戦初日のフライトを終えたマスタークラスパイロットたちのコメントを紹介

Sonka topped today's timesheet

Red Bull Air Race World Championship 2017シーズン第4戦ブダペストのフリープラクティスが開催されたが、強風のため午後の2本目はキャンセルされた。厳しいコンディションの中でフライトしたマスタークラスパイロット14名のコメントを紹介する。

 

室屋義秀

レーストラックはかなりスポーティでした。パイロットへの要求度が高いレーストラックですがシンプルですので、接戦になると思います。今日は昨シーズンの決勝レース日に似ていました。昨シーズンのように雨は降っていませんでしたが、風の状態は同じでした。

 

マルティン・ソンカ

自分を含む多くのパイロットはセーチェーニ鎖橋の下をくぐらなかった。コンディションがバンピーだったので、レーストラックだけに集中したかったからだ。ブダペストのレーストラックは今日のようなコンディションではクリーンなフライトをするのが難しい。機体が揺れるので、風がおとなしい時よりも細かく機体を制御する必要がある。機体をしっかりとホールドしなければならないのでパイロットへの負担が大きく、ハードワークが求められる。常に集中しながらリラックスしている必要がある。今日のような強風下では、機体を少し動かせば一瞬で45度も傾いてしまう。そのような事態は避けなければならない。機体をホールドするのは簡単ではない。集中力も切らせてはいけない。さらにはGフォースもかかってくる。今日はフリープラクティスだったが、さながら決勝レース日のように感じた。

 

マティアス・ドルダラー

非常に興味深いレーストラックだった。南風に簡単にプッシュされてしまう。非常にバンピーだったが、ブダとペストを両岸に見ながらドナウ川の上を飛ぶのは大好きだ。他のレーストラックと同じで、ブダペストでもバーチカルターンが勝負の行方を決めることになる。フリープラクティス2もこなしておきたかったが、明日の予選が楽しみだ。

 

ペトル・コプシュタイン

もっと酷いコンディションになると思っていたが、クリーンなフライトに集中できた。今日はバンピーなコンディションに振り回されず、レーストラックだけに集中しようとした。風が意図しない方向に機体をプッシュした。そこが予想とは違ったが、ハッピーだ。もう1本飛んでおきたかったが、残念ながら不可能だった。

 

ピート・マクロード

非常にバンピーだったが、レーストラックの上をフライトするのはいつの日も楽しい。しかし、今日はレースというよりもサバイバルだった。久しぶりにパイロンヒットを記録した。パイロンに自ら突っ込んでいくような形になってしまったが、明日はクリーンなフライトを目指すつもりだ。コンディションさえ良ければかなりシンプルなレーストラックなので、ペナルティを受けずに効率の良くフライトするパイロットが勝利するだろう。

 

マイケル・グーリアン

今日はサバイバルだった。とにかくパイロンヒットを記録しないように心がけた。レーストラックを学習しようとしていたが、フリープラクティス2がもっと酷いコンディションの中で行われていれば、逆に何も学ぶことができなかっただろう。ブダペストは毎年光栄な気持ちで臨んでいる。セーチェーニ鎖橋の下を飛んだ経験があると言えるパイロットは世界にひと握りしかいない。キャリアを振り返ってその経験があると言えるのは光栄だ。

 

フアン・ベラルデ

今日はエクストリームなコンディションだった。風が強く、機体を安定させるのが非常に難しかった。しかし、レーストラックについては多少学ぶことができた。ブダペストは風がなくてもタイトなレーストラックだ。フリープラクティス2も飛んでおきたかったが、安全を最優先するのは当然だ。

 

ピーター・ポドランセック

今日は限界ギリギリのフライトだった。強い追い風でレーストラックのコンディションが不安定だったので、セーフティクライムアウトをコールするのがベストだと思った。激しくプッシュするつもりはなかった。風が弱まり、コンディションが落ち着くことを願っている。コンディションに恵まれれば好レースになるだろう。そうならない場合、レースの行方は運次第だ。

 

カービー・チャンブリス

非常にラフなコンディションだった。追い風も吹いている。風が強いと他のパイロットよりもタイムが出せなくなってしまう。2016シーズンのラスベガスに似ていた。非常にラフで、機体が激しく振り回される。望んでいない形で機体が跳ねるので、パイロットはサバイバルを強いられる。今日は準備していたプランの一部を試せたが、その他の部分については忘れるしかなかった。

 

ニコラス・イワノフ

セーチェーニ鎖橋と風が特徴のブダペストは非常にチャレンジングなレーストラックだが、今日は風が非常に強かった。パイロットは集中する必要がある。今日はまるで洗濯機の中に放り込まれているようなコンディションだった。フライトするのが非常に難しく、機体に振り回されていた。パイロンヒットを早々に記録したので、残りのフライトはそうならないように意識していた。ラインを正確になぞるのが難しかった。

 

マット・ホール

コンディションが非常にラフだったので、スピードを出すことではなく、レーストラックから外れないことを意識しなければならなかった。とにかく風が強かった。風がもう少し弱まれば、どのパイロットもレーストラックについてもう少し学べるだろう。セーチェーニ鎖橋をくぐってからベストスピードでスタートゲートを通過するのは難しい。どのパイロットもホイールの位置やコックピットからホイールまでの距離は感覚で理解しているが、橋の下をくぐるときは尾翼の高さを含め、機体の上下のクリアランスを意識しなければならない。

 

クリスチャン・ボルトン

風が強く非常にバンピーだった。ブダペストはパイロットへの要求度が高いレーストラックだが、強風下では、良い意味でさらにチャレンジングになる。セーチェーニ鎖橋の下を飛ぶのは楽しいので、気分はハッピーだ。今日は強風だったが、決勝レース日までには落ち着く予報が出ているので前向きに考えている。今回は事前に2種類のレーストラックをシミュレートしなければならなかったが、中盤のレイアウトが完全に異なっていたので大変だった。ドナウ川の水位が高くなった時のために2種類用意されていた。水位が高ければセーチェーニ鎖橋の上を飛んでいた。

 

ミカエル・ブラジョー

セーチェーニ鎖橋をくぐり抜けるのは最高だった。夢が叶った瞬間だったが、同時にしっかりと集中しなければならなかった。Red Bull Air Raceはどのレーストラックもパイロットへの要求度が高いが、ブダペストでは橋の下をくぐりぬけるチャレンジが加わるので、いつも以上に頭を使わなければならない。今日のフライトは良かったと思う。風が強くバンピーだったので簡単ではなかったが、パイロンヒットはゼロだった。データも多少集めることができたので、ベストラインを見出してパフォーマンスを向上させたい。何かを手にしてブダペストを去るつもりだ。

 

フランソワ・ルボット

新機体を試せるチャンスはあまりなかった。スピードを180ノットまで落としてスタートゲートを通過し、じっくりと機体の挙動を確認しようとした。自分の狙っていたタイムから3秒遅れでフィニッシュしたが、前の機体ではもっと遅れていただろう。

 

■Information

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