ブダペスト:決勝レース後 パイロットリアクション

2018シーズン第4戦をマスタークラスパイロットが振り返った

Brageot celebrates

数々のオーバーGが記録される中、マルティン・ソンカが優勝し、ミカエル・ブラジョーがキャリア初の表彰台を獲得した第4戦ブダペストを終えたマスタークラスパイロットたちのコメントを紹介する

 

1位:マルティン・ソンカ

表彰台の頂点からの眺めは美しい。毎回楽しんでいる。シーズンの折り返しということで非常に重要なレースだった。そしてもちろん、トップに食らいついていくという意味でも重要だった。技術的な問題による失格で失っていたポイントを取り戻そうとするのは簡単ではなかった。素晴らしい結果だ。今日のレースのために6つのシリンダー全てを交換した。大変な労力が必要だったが、チーム全員がハードワークをしてくれた。チームに感謝したい。また、ファンにも感謝したい。チェコ人ファンから素晴らしい応援を受けることができた。

 

2位:ミカエル・ブラジョー

素晴らしい気分だ。ファイナル4進出は随分前から狙っていて、徐々にそこへ近づいていた。その目標へ向かうチームのパフォーマンスとスピリットは素晴らしかった。そして今日、ファイナル4進出ばかりか、2位表彰台も獲得できた。これ以上ない結果だ。チャレンジャークラス時代にフォートワースで初表彰台を獲得した時のことを憶えているが、今日も同じ気持ちだ。むしろ、あの時以上だ。1シーズン以上前からこれを目標に据えていた。自分たちならできることは分かっていたが、今日遂に実現した。この結果は永遠に残り続ける。本当に良い気分だ。

 

3位:マット・ホール

ストレスが溜まる1週間だった。いくつかの部分が上手くいかなかったが、チームが全てをまとめてくれた。今朝になってもエンジンのテストをしていたので、先ほども言ったが、とにかくストレスが溜まった。今日はマイケル・グーリアンが4戦連続でファイナル4進出を果たした。彼は非常に安定している。ファイナル4では、ワールドチャンピオンシップを意識しないようにしていたが、彼のタイムを知ったあとは、守りのフライトをして、彼を上回ることだけを意識した。他の2人については心配しないようにした。今日のこの判断は、シーズン後半でソンカを有利にしてしまう可能性があるが、少なくともマイケルから数ポイントリードを奪うことができた。

 

4位:マイケル・グーリアン

ファイナル4は非常に興味深いフライトになった。少し焦ってレーストラックに進入してしまった。マルティン(ソンカ)から自分までの間に少しディレイがあったので急いでいた。スタート時に冷静さを少し欠いていたかもしれない。パイロンヒットについては良く分からない。気が付いたらヒットしていた。ヒットしたのは分かっていたので、あとは後続のパイロットにプレッシャーを与えてミスを誘うようにプッシュした。そうすれば、自分が表彰台に登れる可能性が出てくるからだ。とにかく攻めのフライトを心がけた。実は、他の2つのペナルティは意外だったのだが、3秒のペナルティを受けたあとは、とにかく攻めの姿勢を貫くしかない。

 

5位:フランソワ・ルボット

今日の結果には満足している。安定したフライトができていたし、自信もあった。そのあとで、全てが少し上手くいかなくなってしまった。天候のコンディションがもう少し良くなることを願っていた。機体に変更を加えたので操縦のフィーリングが異なっており、レーストラックに入るまで試すチャンスがなかったからだ。だが、今日はハッピーだ。

 

6位:クリスチャン・ボルトン

素晴らしいレースだった。また、いつも言っているが、ブダペストはRed Bull Air Raceと深い縁がある。全員がそう感じている。セーチェーニ鎖橋の下をくぐり抜けて中心地を飛べるのはもはや魔法に近い体験だ。レースウィークを通じて素晴らしい仕事ができたのでハッピーだ。レーストラックをフライトするたびにタイムが良くなった。これは、チームの努力の結果だ。チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれた。チームには本当に感謝している。この場を借りてお礼を言いたい。ファイナル4に進出したかったが、ミカ(ブラジョー)が素晴らしいタイムを記録した。しかし、自分たちにとって6位は素晴らしい結果だ。

 

7位:ニコラス・イワノフ

ブダペストでのレースは毎回素晴らしい。ここはエアレースのスピリットと言える場所だ。ラウンド・オブ・8へ進出してポイントを獲得できたのは久しぶりだ。大量にポイントを獲得できたわけではないが、数ポイントは獲得できた。ここまで自分が遅い原因を究明する必要があるが、正しい方向には進めている。少しずつ進んでいくつもりだ。

 

8位:ベン・マーフィー

ブダペストは素晴らしいレースウィークになった。数々の初体験ができた。もちろん、セーチェーニ鎖橋の下をくぐり抜けたのもそのひとつだ。今日はまたラウンド・オブ・8に進出できた。進出率は今のところ50%なので非常に満足している。レースを振り返ってみると、マイケル・グーリアンとのヒートは少しプッシュしすぎてしまった。プッシュするプランを用意していたのだが、度が過ぎてしまった。ポイントを積み重ねることができた。またラウンド・オブ・8に進出できたのは、自分たちにとって非常に貴重な学習機会となった。機体のパフォーマンスは良く、チームのパフォーマンスも良い。今の方向を保って前に進むだけだ。

 

9位:ペトル・コプシュタイン

予選後はかなり盛り上がっていた。クイックなフライトができると感じていた。レーストラックは昨日よりも高速になっていた。オーバーGが何回も記録されていて、ニコラス(イワノフ)のタイムが最速ではないことを知っていたので、そこまでプッシュしなくても良いと考えていた。おそらくリラックスし過ぎてしまったのだろう。プランとして用意していたわけではなかったが、こうなってしまった。9位という結果は、チームにとっては信じられないほど残念な結果だが、ここからまた気持ちを高めてカザンに向けて準備をする必要がある。機体をチェコに持ち帰ったあと、大規模な改良を行うつもりだ。カザンではより速く、より強くなった自分たちを見せられるだろう。最後のバーチカルターンが敗因だった。まだデータを細かくチェックしていないので何とも言えないが、おそらく、最後のバーチカルターンでのプルが弱かったのだろう。先ほども話した通り、オーバーGが数多く記録されていて、自分たちもプラクティスで記録していたので、少し怖がってしまったようだ。守りの姿勢でレースに臨んでしまった。様々な部分を変更する必要があるが、またこのような結果に終わってしまった。機体でのフライト時間を増やして、バーチカルターンをよりタイトにフライトできるようにしたい。

 

10位:カービー・チャンブリス

レーストラックはそこまでチャレンジングではなかった。それが問題のひとつだった。このレーストラックは簡単すぎた。もうひとつチャレンジングだったのが、オーバーGだった。バーチカルターンはコンマ数秒の世界だ。そのコンマ数秒の範囲で上手くコントロールできれば、高速フライトになる。今回は、0.6秒以内に抑えなければならないところで、0.66秒を記録してしまった。このようなほんのわずかな時間が勝負を分ける。ギリギリの戦いだ。このミスには驚かされた。ここ以外は高速フライトができていた。しかし、レースでは勝負の女神を味方につける必要がある。自分のチームには今シーズン、彼女はついてくれていない。どこにいるのか分からない。正直に言って、改良できる部分はそこまで多くない。自分のフライトは良かった。高速だった。また、どのレースでも優勝を目指している。しかし、他のパイロットたちが大きなミスをしない限り、今シーズンの自分たちはかなり追い込まれていると言えるだろう。幸運を味方につける必要がある。非常に残念だ。自分自身、そしてチームに落胆している。チームは本当に良くやってくれた。ブダペストでは、いくつかの問題を解決しなければならなかったが、チームが解決してくれた。機体の状態は良かった。自分もスムーズなフライトができていた。単純に最悪の気分だ。

 

11位:室屋義秀

オーバーGまでフライトはかなりスムーズでした。予選とフリープラクティスの内容が良かったので、ラウンド・オブ・8進出についてはある程度自信を持っていました。ですが、バーチカルターンで非常に強い突風が吹いたのを感じました。すぐに反応してコントロールをしようとしましたが、間に合いませんでした。戦術面を変えるつもりはありません。ブダペストのオーバーGはアンラッキーな突風が原因です。それだけです。ですので、プランに沿って後半4戦に臨むつもりです。

 

12位:ピート・マクロード

レーストラック上ではエナジーとスピードを保てていた。両端のビッグターンを除き、そこまで難しいターンはなかった。両端でオーバーGが何回も記録されていた。自分も金曜日にオーバーGを記録した。しかし、今日は少し事情が異なる。今日のレースはオーバーGが問題だったが、自分はオーバーGとは関係なかったはずだ。非常に落胆している。というのも、オーバーGが適用されるべきフライトではなかったと感じているからだ。ジャッジ側のデータが正確だったとは思えない。バーチカルターンを抜けたあとのセクションでオーバーGが記録されるのはまずありえない。ジャッジのシステムにいくつか問題があるのは知っている。良くはなったが、今日の結果はタフだ。データをチェックして、ペナルティだとは思えないのにどうすることもできない。クリスチャン(ボルトン)がまずまずのタイムを記録していて、そのタイムを上回れる自信と共にレーストラックに出て、確実に上回れるフライトをしていたのに、理解できないペナルティを受けてしまった。騙されたように感じている時に持ち帰れるものは何もない。

 

13位:フアン・ベラルデ

このレーストラックは高速で直線的なので、バーチカルターンまでに機体をスピードダウンさせるセクションが存在しない。オーバーGに注意しなければならないのはこれが理由だ。レースウィークを通じてオーバーGが問題になっていて、ほぼ全員がオーバーGを記録していた。自分としては良くやったと思う。スムーズなフライトができていた。しかし、予選ではプルが足りなかったので、今日はアグレッシブなフライトを心がけていた。どのモータースポーツもそうだが、リスクを負う必要がある。守りに入っていては勝てない。そこで、アグレッシブなフライトを心がけたのだが、プッシュしすぎてしまった。カザンに向けて切り替えるしかない。今シーズンはゼロポイントで終わったレースが2つあるが、まだ4レースあるので、獲得できるポイントも十分に残っている。前を向いて第5戦に向けて準備したい。

 

14位:マティアス・ドルダラー

マティアス・ドルダラーは体調不良で予選日・決勝レース日の全レースを欠場したため、コメントなし。

 

◾️Information

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2018シーズンの第5戦は、カザン(ロシア)で、8月25日、26日に開催。