ブダペスト:レーストラック解説

第4戦のレイアウトをレーストラックアナリストが解説

Podlunsek in the track

Red Bull Air Race World Championshipは2017年7月1日・2日に11回目のブダペスト開催を迎える。パイロットたちは戦いへの準備を整えるために、数週間前からドナウ川の上に設置されるレーストラックの分析に力を入れてきた。しかし、彼らは2種類のレーストラックに取り組まなければならなかった。なぜなら、低水位バージョンと高水位バージョンが用意されているためだ。

しかし、2017年6月末現在のドナウ川の水位は低いため、本番も「低水位バージョン」が使用される可能性が高い。このバージョンが使用されれば、ファンはこのスポーツの最もユニークなシーンのひとつ、セーチェーニ鎖橋をくぐり抜けてレーストラックに進入するパイロットたちの姿を楽しめる。

2017シーズンのブダペストのレーストラックは "ビースト" と呼ばれており、2ラップ合計で24個のゲートを通過する。このレーストラックの平均タイムは48秒台が予想されている。Red Bull Air Raceのレーストラックアナリストはその特徴について「ブダペストでは2秒に1度ゲートを通過することになります。また、両岸の建物がパイロンよりも高いため、レーストラック上に乱気流が発生する可能性もあります。ハイGターンでストールしてしまうパイロットも出てくるでしょう」と説明している。

また、レーストラックアナリストは、レーストラック上にはドナウ川の勝負の行方を左右する3つの難関があるとしている。「まず、セーチェーニ鎖橋をくぐり抜けてレーストラックへ進入する際にかなりの集中力が求められます。橋の高さがレーストラックのフライトウィンドウ(規定高度。15m~25m)よりも低いため、パイロットはスタートゲートに向けて上昇する必要があります。そのため、パーフェクトなスピードでスタートゲートを通過するのが難しくなります」

次の難関がゲート7(ラップ2ではゲート18に相当)のアングルだ。パイロットはターンに向けて準備しつつ、セーフティラインにも注意しなければならない。セーフティラインを越えてしまえばそのままDQになってしまうからだ。このゲートはレーストラックの端に位置しているため、パイロットは次のゲート8(ゲート19)に向けてハイGターンをすることになるが、ターンに力が入りすぎれば、ゲート8(ゲート19)通過時にインコレクトレベル(高度超過)のペナルティを受けてしまう。レーストラックアナリストが続ける。「また、このセクションではストールする可能性もあります。過去のブダペストでも何回か確認されています」

最後の難関がレーストラックの逆端に位置するバーチカルターンだ。他のレーストラックと同じで、ブダペストのバーチカルターンも機体が垂直姿勢を取るまで真っ直ぐフライトする必要がある。機体を早めに傾けてしまえば、1秒のペナルティが科せられてしまうのだ。また、ここもセーフティラインに注意する必要がある。

 

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