内陸レースが及ぼす影響

後半戦の特徴のひとつ、内陸レースがレースに及ぼす影響を探っていく。

Arch in Spielberg last year

Red Bull Air Raceは第5戦アスコットでシーズン初の内陸レースを迎えたが、この特徴がパイロット、ファン、そして専門家に様々な感想を持たせたようだ。

パイロットたちは概ね内陸レースを楽しんだようで、特に気に入ったとするナイジェル・ラムは「スピード感が更に得られる。高度のジャッジも簡単になり、自分が望んでいるラインを飛べているかの判断もしやすい」とその理由を説明している。

問題はラインを外していることに気づき、修正しようとする時だ。Red Bull Air Raceのエキスパート、マイク・マンゴールドは、「ミスをしてしまったあとに、ラインを修正するのは内陸の方が難しい。障害物が多く、視界がクリアではないからだ。予選でハンネス・アルヒがSCO(Safety Climb Out)をコールしたのはこれが理由だ。彼はレーストラック上で自分を見失ってしまった」とコメントしている。

アスコットでは各パイロットのタイム差が開いたが、これはラインの修正に時間がかかってしまったからだ。マンゴールドが続ける。「水上レースは、ミスをしたらすぐにラインを修正して次のゲートへ向かえば良いが、内陸レースではそれができない。内陸レースはミスが高くつく」

ライン修正とタイムの問題は第6戦シュピールベルクでは更に大きくなる可能性がある。シュピールベルクのレーストラックは高低差が65mもあるため、パイロットたちは木々や障害物の他にも、常に高度も確認しなければならない。また、ゲートを抜ける時に高度が高すぎればペナルティを受けてしまう。

ペーター・ベゼネイは「シュピールベルクはスペシャルなレーストラックだ。山に囲まれており、各ゲートが置かれている標高が異なるので、非常に面白いレースになるだろう」と指摘している。

Red Bull Air Race第6戦シュピールベルクは9月5日・6日に開催される。