カービー・チャンブリス:ベテランの逆襲

カービー・チャンブリスにとって2017シーズンのワールドチャンピオン獲得は希望ではない。彼は実現可能なことだと知っている。

Chambliss in San Diego

知っての通り、カービー・チャンブリスは現在2連勝中だが、2004シーズンと2006シーズンの2度に渡りRed Bull Air Race World Championshipの王座を経験した彼は、10年ぶりとなるワールドチャンピオンの可能性をどう捉えているのだろうか? 第6戦ポルトを前に、チャンブリス本人に話を聞いた。

 

ブダペストで優勝するまで、あなたは9年間も勝利に見放され続けてきました。今シーズンは何が違うのでしょう? 何を変えたのでしょうか?

チャンブリス:これまで表彰台を獲得したことは何度もあったが、優勝からはかなり長い時間が経過していた(編注:ブダペスト以前のチャンブリスの優勝は2008シーズン)ので、再び優勝できて本当に嬉しい。今シーズンは、機体だけではなく戦術分析にも大きな変更をいくつか加えた。チームの連携は過去最高だと思う。これはレースにおいて本当に重要な要素だ。また、豊富な経験も役立っていると思う。Red Bull Air Raceで2連勝を記録したパイロットは少ないが、我々はその上の3連勝を狙っている。

 

「もうレースに勝てないのでは」と考えたことはありましたか?

チャンブリス:とんでもない! 私はRed Bull Air Race史上最も成功したパイロットのひとりだ。常に3度目のチャンピオン獲得を目指している。上を目指す気持ちを失っていたらとっくに引退していただろう。

(↑写真)ブダペストで9年ぶりの勝利を祝うチャンブリスと彼のチーム ©Balazs Palfi/RBAR

 

あなたは通算10勝を記録していますが、その中で最も気に入っているレースは?

チャンブリス:最も気に入っている勝利は今シーズンのカザンだ。直近の優勝で、キャリア2度目の2連勝だった。ポルトで優勝できれば、お気に入りも更新されるだろう。

 

レース本番でベストパフォーマンスを披露できる秘訣は?

チャンブリス:常にフィットしている必要がある。かなりのエクササイズをこなしているが、最も重要なのはGフォースへの耐性を維持することだ。そのために毎週最低3回はフライトするように心がけている。

(↑写真)2017シーズンのチャンブリスはキャリアベストのフライトを見せている ©Daniel Grund/RBAR

 

歳を重ねたことが強いメンタルに繋がっていると思いますか?

チャンブリス:メンタルの成長を助けるのはあくまでも経験だ。加齢ではない。エアロバティックスとエアレーシングで多くの経験を重ねてきたが、その経験がメンタルの成長に役立っている。レースに勝てない時期も貴重な経験になる。レースに負けるたびに、自分について何かしら学んできた。

(↑写真)「チームは過去最高の状態」とチャンブリスは語る ©Balazs Gardi/RBAR

 

今回の連勝について、家族はどう感じているのでしょうか?

チャンブリス:家族にとって連勝は大きな問題だ。自宅にトロフィールームをもうひと部屋作らなければならなくなった。

 

あなたがRed Bull Air Raceをずっと楽しめている理由は?

チャンブリス:ジェットラグとレースエアポートの食事だ。冗談はさておき、勝利への渇望があるからレースを楽しめている。私はコンペティターで、競争が好きだ。

 

あなたにとって、2017シーズンのワールドチャンピオン獲得はどのような意味を持つと思いますか? 過去最高の結果になるのでしょうか?

チャンブリス:過去最高ではない。私は2006シーズンにワールドチャンピオンを獲得し、Red Bull Air RaceがまだWorld Seriesとして開催されていた2004シーズンも総合1位を獲得した。また、エアロバティック米国選手権も5度制覇しているし、世界選手権も表彰台を13回獲得している。私が得た最高の結果は娘だと思う。

 

次の目標は? あと何年現役を続けようと考えていますか?

チャンブリス:目標は他のチームやパイロットたちと変わらない。もう一度ワールドチャンピオンを獲る、これだけだ。これが可能なことは分かっている。

 

■Information

9月2日・3日に開催されるRed Bull World Championship 2017シーズン第6戦ポルトでカービー・チャンブリスは史上3人目となる3連勝を達成するだろうか? Red Bull TVのライブストリーミングはこちら>>