開幕戦を制し自信に溢れるイワノフ

2016シーズン開幕戦を制したフランス人パイロットが、自身の勝利の要因を振り返る。

Ivanoff flew perfectly in Abu Dhabi

ニコラス・イワノフはRed Bull Air Race World Championship 2016シーズンの開幕戦アブダビでマティアス・ドルダラーをわずか0.110秒上回って優勝。絶好の形でシーズンをスタートさせた。

 

キャリア通算5勝目を飾ったイワノフは、まだ開幕戦を終えたばかりではあるが、現時点でワールドチャンピオンに最も近い存在となった。今回はそのイワノフにアブダビへの準備と勝利、そして今年のチームについて話してもらった。

イワノフ率いるTeam Hamiltonは、オフシーズンにいくつかの変化を迎えた。テクニシャンを務めていたジム・リードがRed Bull Air Raceの運営側に回ったため、昨シーズンまで室屋義秀のチームでテクニシャンを務めていた西村隆を迎え入れたこともそのひとつだ。イワノフは説明する。「タカシはRed Bull Air Raceでの経験が豊富だし、迎え入れることができて嬉しいよ。もうひとりのテクニシャンのトム、そしてチームコーディネーターを務めるジャン=ポール・キーファーと一緒に良いムードを作ってくれている。彼ら全員が勝利に貢献してくれた」

 

アブダビのレーストラックに悩まされたパイロットの数は多かったが、イワノフはレースウィークを通じてリラックスしており、レーストラックに不満を感じていた様子は見られなかった。この点についてイワノフは次のように説明する。「決勝レース当日の朝に『今日は絶対に3回フライトするぞ』と自分に言い聞かせる。だから3回目のフライト、要するにファイナル4でのフライトが一番ハッピーな状態なんだ。補給中もリラックスできている。できる限りリラックスしようと心掛けているが、お分かりの通り、緊張している時もある(笑)」

また、2015シーズンの開幕戦と今シーズンを比較したイワノフはスタートダッシュに成功した理由を次のように分析する。「昨シーズンの開幕戦はミスが多すぎた。機体を正しく調整できなかった。しかし、今シーズンは、2014シーズンの後半(イワノフは3戦2勝を記録)の機体調整ができていると思う」

アブダビ優勝はパイロットにとって験が良いことでも知られている。過去8シーズン、開幕戦アブダビを制したパイロットは必ずそのシーズンの総合3位以内に入っており、しかもそのうち3シーズンはワールドチャンピオンに輝いている。イワノフはその理由について次のように説明する。「良い形でシーズンを迎えられれば、自信を持って残りのレースに挑める。良い結果が出せると思えるようになるわけだ。次のレースに期待してもらいたい」

Red Bull Air Race 第2戦シュピールベルクは4月23日・24日に開催される。