カザン:決勝レース後 パイロットリアクション

2018シーズン第5戦をマスタークラスパイロット14名が振り返った

The three winners celebrate

Red Bull Air Race World Championship 2018シーズン第5戦カザンは歴史に残るレースとなった。ロシアの空を飛んだマスタークラスパイロット14名のコメントを紹介する。

 

1位:マルティン・ソンカ

これまで経験してきた中で最も難しいレースのひとつだった。予選までは全てに苦しんでいて、何も上手く行っていなかった。今日ひとつにまとめることができたのはチームワークのおかげだ。注がれた全てのハードワークが、今日の結果をひときわ素晴らしいものに感じさせてくれる。個人的にはシーズン全体については考えていない。今から次のレース、ウィーナー・ノイシュタットのことを考えていく。これが自分たちの次のタスクだ。集中する必要がある。

 

2位:マイケル・グーリアン

カザンのレーストラックに戻れて嬉しい。5戦中4戦で表彰台に上れているので、大きな自信を得ることができている。素晴らしいフィーリングだ。自分たちのやり方、チームの進化の方向性に満足できている。今日のフライトはシーズンベストだったと思う。今日はポイントの上乗せだけではなく優勝も狙っていた。カービー(チャンブリス)が好タイムを出していたのは知っていたので、それを上回るタイムを目指し、実現できたが、マルティンが自分を少し上回った。全員にとって素晴らしい結果だ。

 

3位:カービー・チャンブリス

フライトを重ねるごとにタイムを出せるようになっていた。今シーズンは幸運の女神に見放されていた感があったが、今日は味方をしてくれた。優勝からコンマ数秒の遅れのタイムだったはずだが、とにかく非常にタイトなレースで全員がそれを楽しんでいた。手に汗を握る戦いだった。まだ諦めてはいない。レーストラックの上へ向かって勝つことだけを考えている。ポイントを集めながら、状況を見守っていきたい。

 

4位:フアン・ベラルデ

今日の結果には非常に満足している。素晴らしい週末だった。最初から競争力を得ることができた。今回の結果でチャンピオンシップの順位を少し上げることができた。順位を上げて自信を増す、これが自分たちの狙っているアプローチだ。カザンではレース機体を少し改良したのが功を奏した。また、メンタルの調整も良かった。非常に集中できていて、落ち着きもあった。データ分析も非常に良かった。表彰台まであと少しのところまで来られている。表彰台を狙っていく必要がある。

 

5位:ベン・マーフィー

まだ学ぶべき部分は山ほどあるが、チームの状態は非常に良い。レース機体とフライト、そしてチームとしての準備に満足できている。今回はほぼプラン通りに進んだ。ファイナル4に進出できていれば文句なしだったが、いずれ実現できるだろう。カザンは予選から全力を出して、予選を好順位で通過して、決勝レース日を優位に進めるというプランを用意していたが、その通りの展開になった。予選を4位で通過し、決勝レース日は5位で終えることができた。非常に嬉しい。デビューシーズンなので、まだセットアップやフライトなど、レース機体について多くを学んでいるところだ。カザンでも多くの貴重な学びを得ることができた。オーストリアに活かしたい。開幕戦アブダビを6位で終え、第5戦カザンで5位に入れた。ファイナル4は目前だと信じたい。

 

6位:フランソワ・ルボット

カザンの会場は非常に素晴らしかった。昨シーズンも好印象を得ていたので、今年も訪れることができて嬉しい。タイムは非常に安定していた。これが何よりも重要だ。高速でコンペティティブなレースができるようになっている。この安定感を維持したいが、エンジンの改良をする必要がある。なぜなら、レース機体から全てを引き出せていないように感じているからだ。シーズン終了まで今の状態を維持できれば素晴らしい。楽しみながら成長できている。個人的には楽しめている時が最も成長すると信じているので、この感覚を維持して、楽しみながらハードワークを重ねたい。ビッグサプライズが生まれるはずだ。

 

7位:マット・ホール

フライトは問題なかった。ライン通りのフライトをしていた。バーチカルターンもパーフェクトだった。それでバックストレートに戻った時に「やったぞ」と気を抜いてしまった。ターンで角度をつけすぎてしまった。ゲートが見えた時はパイロンヒットをすることは分かっていた。自分にできることは何もなかった。ただパイロンヒットするのを見て、そのまま続けるしかなかった。まだレースは残っている。自分のフライトには満足している。チームのレース機体の調整方法にも満足している。レース機体はパーフェクトだ。今日のレースはちょっとした躓きというところだ。自分たちにとってはバッドレースだった。

 

8位:室屋義秀

フライトは非常にソリッドでトラックレコードを記録しました。エンジンがなぜRPMを超過したのかは分かりません。今まで起きたことは一度もありません。バーチカルターン後に起きたのですが、原因は不明です。まだレースは残っていますし、諦めません。フライトセッションごとに集中しながら、状況を見守っていきたいと思います。

 

9位:ペトル・コプシュタイン

レーストラックが自分たちのスタイルやレース機体の空力にフィットしていなかったので、最初から苦しめられたが、手札を最大限活用しようとした。全力を尽くした。速いパイロットが勝つ。この事実からしっかりと学ばなければならない。ウィングレットを大きくする必要があるのかもしれない。レース毎に学んでいる。

 

10位:ニコラス・イワノフ

結果は良くなかった。今日の大きなミスから学び、次のレースについて考えていく必要がある。チームからはプルが遅すぎたと言われたが、自分ではそのつもりがなかったので、映像を見直して分析する必要がある。上を目指そうとしている。前向きな姿勢を保ち、未来について考えていく必要がある。残り3戦は、良いフライトをして、好成績を残すことが目標だ。

 

11位:ピート・マクロード

今日の自分には落胆した。やってはいけないミスをやってしまった。シケインを抜けたあと、万全な状態ではないと感じていた。レース機体が風に多少煽られてしまったので、パイロンに当たらないように機体を修正しようとした。このようなミスをしてはいけない。コンディションはパーフェクトだった。今シーズンの残りについては可能性がかなり限られてしまったので、来シーズンに向けたレース機体の調整に力を入れていきたい。

 

12位:ミカエル・ブラジョー

カザンでは非常に素晴らしいレースウィークを送れた。チームは非常に良くまとまっていた。レース機体の効率性を高めることができたので、戦う準備は整っていた。昨日の予選は予定通りにはいかなかった。1本目にパイロンヒットを記録してしまい、2本目は安全なフライトに徹しなければならなかったからだ。この結果、予選は5位通過となった。もちろん、上位7人には入れたが、残念ながら、決勝レースの初戦でマット・ホールと対戦することになってしまった。しかし、レースフォーマットの一部なので仕方がない。タフな対戦になるのは分かっていた。スポーツとはこういうものだ。ラウンド・オブ・14を突破できなかった。シーズン最悪のレースだった。こういうレースも経験しなければならない。しかし、ファイナル4進出と表彰台も経験しているし、昨シーズンのポルト以来、ラウンド・オブ・8進出も重ねているので、全体的な戦略は上手く機能している。また、自分たちが何をしなければならないのかも理解している。残念ながら、幸運が味方しないこともあるが、自分たちのプランに沿って進めていくだけだ。より強く、より速くなってウィーナー・ノイシュタットに向かいたい。

 

13位:マティアス・ドルダラー

残念だ。これがレースだ。こういうことは起きうる。今日は最速ラインを試した。パイロンヒットの瞬間までかなり好感触を得ていた。たった数センチの差だったが、結果を変えることはできない。スピードは得られている。自分もフィットしている。これが一番重要だ。ポジティブに捉えて、ウィーナー・ノイシュタットについて考えていきたい。

 

14位:クリスチャン・ボルトン

レースは素晴らしかった。会場も素晴らしかった。ファンとのコミュニケーションも良かった。ラウンド・オブ・14での負けてしまったのは残念だ。負けるのは好きではないが、ペナルティを受けてしまった。映像をチェックする必要がある。もう少し運を味方につける必要を感じている。次のレースでどうなるかを見守りたい。

 

◼️Information

第5戦カザン レース結果はこちら>>

ウィーナー・ノイシュタットで行われる第6戦は、9月15日、16日に開催。