歴代最多勝パイロット ランキング

Red Bull Air Race史上最も大きな成功を収めたパイロットたちを一挙紹介

Bonhomme, the most successful pilot

過去12年間で、Red Bull Air Raceは世界21カ国・36ロケーションで通算86回のレースを開催し(2018シーズン第4戦ブダペスト終了時)、14名のパイロットがポディウムの頂点を経験してきた。Red Bull Air Raceの歴史を築いてきた勝者たちを、優勝回数順に紹介していこう。

 

歴代1位:ポール・ボノム(19勝)

3度のワールドチャンピオンを獲得したポール・ボノムがこのランキングのトップを飾るのは当然だ。英国出身のボノムは、2003年の初開催時からRed Bull Air Raceに参戦した。のちに史上最も成功したパイロットとなるボノムだが初優勝は遅く、母国レースの2006シーズン第7戦ロングリートまで待たねばならなかった。

しかし、その後のボノムはアンストッパブルで、2007シーズンに3勝を挙げてマイク・マンゴールドに次ぐ総合2位を獲得すると、2008シーズンも総合2位を獲得。2009シーズンと2010シーズンにはワールドチャンピオン連覇を達成した。再開後の2014シーズンは総合3位で終わったが、2015シーズンに復活して3度目の王座を手に入れた。他の真のトップアスリートと同様、ボノムも絶頂期に現役を引退し、Red Bull Air Race史上最も充実したキャリアに幕を引いた。

 

歴代2位:ハンネス・アルヒ(11勝)

ハンネス・アルヒはRed Bull Air Raceの風雲児だった。2007シーズンから参戦した彼は、2年目の2008シーズンに初勝利と初タイトルを獲得した。初勝利を挙げたブダペストはシーズン終盤だったが、全レースで上位4位以内に入る活躍を見せていたため、ワールドチャンピオンを手にした。2010シーズンには、Red Bull Air Race史上2人目となるシーズン内3連勝を達成したが、3位以内に入り続けていたものの、2度目のタイトルは手にできなかった。生涯最後のレースとなった2016シーズンのラウジッツから早くも2年が過ぎようとしているが、彼は依然として歴代最多勝利数2位を維持している。

 

歴代3位:カービー・チャンブリス(10勝)

Red Bull Air Race創設から現在に至るまで参戦を続けている唯一のパイロットがチャンブリスだ。英国・ケンブルで開催された2004シーズン開幕戦で初優勝を記録し、その後さらに1勝を上乗せした彼は、同シーズンのワールドチャンピオンに輝いた。また、2006シーズンには4勝を記録し、2度目のタイトルを獲得した。チャンブリスは1シーズンを除き、シーズン最低1回は表彰台フィニッシュを記録している。2017シーズンにも2勝を記録している彼の通算勝利数は、さらに伸びることが期待されている。

 

歴代4位:マイク・マンゴールド(9勝)

2004シーズンからRed Bull Air Raceに参戦したマイク・マンゴールドは、デビュー直後から強烈なインパクトを残し、わずか3レース目でライバルたちを圧倒して初優勝を記録した。また、2年目の2005シーズンには7戦5勝(うち3連勝を含む)を記録して初タイトルを獲得した。マンゴールドは2007シーズンにもタイトルを獲得したが、2008シーズンに失意のシーズンを過ごしたあと現役を引退。ニック・フェローズと共にレース解説陣に加わった。

 

歴代5位:ピーター・ベゼネイ(8勝)

Red Bull Air Race創設に関わったピーター・ベゼネイは、歴代最多勝ランキング5位につけている。ベゼネイは2003シーズンの開幕2戦で連勝して、Red Bull Air Race初代チャンピオンに輝いたあと、引退までに6勝を上乗せした。また、彼はレース機体の開発にも関わっていたため、シーズン中に複数の機体を使用することも多かった。Corvus 540の開発チームメンバーだったベゼネイは、今もCorvus 540を愛機にしている。2007シーズンに現役最後の優勝を記録したベゼネイは、2015シーズン限りで現役を退いた。

 

歴代6位:マット・ホール(6勝)

2009年組のひとり、マット・ホールは、参戦以来トップクラスで活躍を続けている。2015シーズンのシュピールベルクで初優勝を飾り、のちにチャンピオンとなるポール・ボノムを最後まで追撃したホールは、同シーズン最終戦ラスベガスでも優勝を手にした。2016シーズンに2勝を記録したホールは、2017シーズンこそ雌伏の1年を強いられたものの、2018シーズンには完全復活し、前半4戦で2勝を挙げている。

歴代優勝者フォトギャラリー

 

歴代7位:ニコラス・イワノフ&室屋義秀(5勝)

歴代7位は、5勝を挙げているイワノフと室屋が分け合っている。イワノフは2007シーズンのパース(オーストラリア)で初優勝を記録した。興味深いことに、イワノフはヨーロッパ出身だが、ヨーロッパでの勝利は1勝しかない。一方、室屋は2016シーズンの千葉で9万人超の母国ファンの目の前でスペシャルな初優勝を記録。また、2017シーズンは全8戦で4勝を記録し、最終戦の大逆転劇で初のワールドチャンピオンを獲得した。

 

歴代9位:マティアス・ドルダラー&マルティン・ソンカ(3勝)

ドルダラーが挙げた全勝利は1シーズンで記録されたものだ。2016シーズン、ドイツ出身のドルダラーは3勝を記録し、残り5戦も全て2位という安定したレース運びでタイトルを獲得した。マルティン・ソンカは2017シーズン開幕戦アブダビで初優勝を遂げたあと、ポルトでも優勝し、最終戦のファイナル4まで室屋と激しい首位争いを繰り広げた。2018シーズンもブダペスト戦で優勝し、タイトル争いに再び名乗りを上げている。

 

歴代11位:マイケル・グーリアン&スティーブ・ジョーンズ(2勝)

両名共にブダペストで優勝した経験を持つ(スティーブ・ジョーンズは2006シーズン、マイケル・グーリアンは2009シーズン)。ジョーンズは2007シーズンのポルト戦でも勝利を挙げたが、2008シーズン限りで現役を退いた。現在、ジョーンズはRed Bull Air Raceの中枢で活躍しており、レースディレクターを務めている。一方、グーリアンは2018シーズンの開幕戦アブダビで9年越しの2勝目を記録した。今シーズンのグーリアンは記憶に残る戦いぶりを見せており、総合首位のマット・ホールをわずか2ポイント差で追いかけている。

 

歴代13位:ナイジェル・ラム&ピート・マクロード(1勝)

両パイロット共に2014シーズンに1勝ずつ記録した(ナイジェル・ラムはプトラジャヤ戦、ピート・マクロードはラスベガス戦)。この2014シーズンはラムにとってベストシーズンとなり、優勝こそ1回に留まったが、ラスト6戦で2位フィニッシュを続けてワールドチャンピオンに輝いた。マクロードはラスベガスでの1勝に留まっているが、優勝に手が届いた瞬間が何回かあるため、専門家たちの多くは2勝目はさほど遠くないと見ている。

 *2016シーズンの最終戦ラスベガスは悪天候で中止となったため、優勝者の合計は85となる。

 

◼️Information

2018シーズン第5戦カザン(ロシア)は8月25日・26日に開催。