マイケル・グーリアン:10のトリビア

2018シーズン開幕戦で9年ぶりのRed Bull Air Race World Championship優勝を果たした米国人ベテランパイロットの知られざる素顔を探る

Goulian at the race airport

2018シーズン開幕戦アブダビで久しぶりに優勝したマイケル・グーリアンは、現在Red Bull Air Race World Championshipの暫定首位に立っている。すでに9年間のフルシーズン参戦経験を誇るグーリアンは、ファンにとってお馴染みの存在だが、このマサチューセッツ州出身のベテランパイロットには、我々がまだ知らない多彩な素顔がある。

 

1:少年期に生まれたスピードへの渇望

グーリアンは高校生の時にTVでモナコGPを観戦して、F1に魅了された。当時はアイルトン・セナの情熱と強い意志に憧れていたと本人は振り返っている。

 

2: "スティックを使うスポーツ" は何でも得意

グーリアンは昔からスティックの使い方に長けている。飛行機の操縦桿を握る前は熱心なアイスホッケープレイヤーだったグーリアンは、今もこのスポーツのファンだ(ちなみに、ゴルフクラブや野球のバットの扱いも上手い)。

 

3:目標・責任・コーチングの重要性を信じている

ワークアウトからエンデュランス・サイクリング、栄養管理に至るまで、グーリアンは全てにコーチをつけており、全力を尽くし、目標を目指し、さらなる高みを目指すためにコーチは絶対に必要な存在だと考えている。また、グーリアンは、責任は全て自分にあることをチームに伝えている。

 

4:パイロット一家

グーリアンの父親は農薬散布用飛行機のパイロットを経て、米国屈指の知名度を誇るフライングスクールを設立した。グーリアンの兄弟と妻もパイロットだ。

 

[写真]Extra 300Lに搭乗してエアロバティックスに臨むグーリアンと父マイロン(写真提供:Goulian Aerosports

 

5:エアロバティックスの達人

エアロバティックスシーンで必読とされている書籍『Basic and Advanced Aerobatics』シリーズに、グーリアンは共著者として名を連ねている。彼が17歳の時からエアロバティックスを始めている事実を考えれば、これは全く驚きではない。22歳で米国選手権アドバンスクラスを制した彼は、27歳で同選手権アンリミテッドクラスの王座も獲得している。

 

6:時差ぼけのままRed Bull Air Race初表彰台を獲得

グーリアンはフル参戦2シーズン目だった2007シーズン、オーストラリア・パースで2位に入り初の表彰台を記録したが、地元の米国・マサチューセッツ州からパースまでは実に11,600マイル(約18,668km)以上の距離があった。また、2009シーズンに初優勝を記録したブダペストは自宅から4,200マイル(約6,759km)も離れていた。

 

7:最新ガジェットに目がない

グーリアンは携帯電話やバイク、コンピューターなど、あらゆる最新ガジェットを常にチェックしており、新製品は必ず手に入れている。

 

8:グーリアンの周囲はジョークが絶えない

チャレンジャークラス参戦中のパイロット、ケビン・コールマンが「Team Goulianでは、ジョークに鈍感ではいられないし、上品なユーモアセンスも期待できない」と話している通り、グーリアンのチーム内では皮肉なジョークが次々と交わされているが、お互い様だと分かっているためか、本人が皮肉をいちいち真に受ける様子はない。

 

9:優れたショーマンシップ

レーストラックを離れている時のグーリアンは、航空ショーの達人だ。彼はArt Scholl Memorial Award、Bill Barber Award、そしてICAS Sword of Excellenceという航空ショーの3大栄誉を獲得した、たった7人のパイロットのうちのひとりだ。

 

[写真]航空ショーでの優れたショーマンシップが認められ、Bill Barber Awardを受賞したグーリアン。妻カリン、娘エミリーとの記念撮影(写真提供:Goulian Aerosports)

 

10:米海軍アクロバット飛行隊Blue Angelsとの深い関係

2012年、グーリアンはBlue AngelsのF/A-18 Hornet全6機と編隊飛行を行った史上初の民間人パイロットとなり、その2年後には名誉メンバーとして同チームに迎え入れられた。その2014年のチームの中には、グーリアンと親友の関係を築いているメンバーもいる。

 

■Information

2018シーズンの第2戦は、4月21日、22日に初となるフランス・カンヌで開催。