マスタークラス:パイロットリアクション

室屋義秀が悲願の初優勝を遂げた第3戦千葉の全パイロットのコメントを紹介

Yoshi Muroya couldn't contain his emotion in Chiba

Red Bull Air Race World Championship第3戦千葉は、室屋義秀が地元ファンの目の前で素晴らしいフライトを披露してRed Bull Air Race初勝利を飾った。マスタークラス全パイロットのレース後のコメントを紹介する。

 

1位:室屋義秀

とてもスペシャルな気分です。準備は整っていましたし、チームはハードワークを重ねてくれていました。マルティン(ソンカ)とのタイムは僅差でしたが、ファンの後押しが優勝に導いてくれました。25年のキャリアで初優勝ということで、随分長い時間がかかりましたが、最高の気分です。自分とチームにとって大きな記録になりました。ビールを飲んで祝いたいと思います!

2位:マルティン・ソンカ

千葉の前はややプレッシャーを感じていた。開幕戦と第2戦の結果に満足していなかったので、自分で自分にプレッシャーをかけていた。その中で、チームが自分を良い状態に向けてくれたことに感謝している。今日の最速タイムを記録したのは驚きだったが、ファイナル4でもそれを再現しようとした。だが、このレーストラックは高速なので、簡単にオーバーGになってしまう。そこに注意する必要があった。

3位:カービー・チャンブリス

素晴らしい1日だった。フリープラクティスではタイムが出せなかったので、チーム一丸となって機体を調整して、コンマ数秒でも機体を速くしようとした。このスポーツはひとりでは戦えないので、チームとスポンサーに感謝したい。今日は気分良く戦えた。千葉はタフなレーストラックだ。スピードを出すためには、どうしてもGフォースをかけなければならない。しかし、そうしようとすれば簡単に12Gを超えてしまう。

4位:ナイジェル・ラム

まずは、自国優勝という素晴らしい勝利を飾ったヨシ(室屋義秀)におめでとうを言いたい。彼はこれまで苦労してきたので、この先数週間は夢見心地だろう。個人的にはファイナル4へ進出できて満足しているが、優勝を目指していたので、表彰台に上れなかったのは残念だった。タイムにも満足していないが、スポーツとはそういうものだ。良い結果でも不満を感じる時がある。とはいえ、今日は1日を通じて安定したフライトができていて、大きなミスもなかった。レースウィークを通じてクリーンだがアグレッシブなフライトができていた。しかし、どこでミスをしていたのかをしっかりと振り返る必要がある。今シーズンはどのパイロットもワールドチャンピオンを狙っている。私もまだ狙える位置にいるが、ファイナル4で結果を出すために何が必要かを見極めなければならない。

5位:フアン・ベラルデ

レースの結果には満足している。ラウンド・オブ・8への進出は理想的な形ではなかった。欠場したニコラス(イワノフ)を気の毒に思う。しかし、1日を通じて良いレースができた。2位に入ったマルティン(ソンカ)相手に善戦できたので、満足している。

6位:ハンネス・アルヒ

言うまでもないが、もっと良い結果を期待していた。実際、その可能性はあったと思う。千葉はオーバーGをしないでスピードを出すのが難しいレーストラックだが、ラウンド・オブ・14の出来はかなり良かった。ラウンド・オブ・8でも同じフライトをしておくべきだった。そうすれば、もっと良い結果が出ていただろう。良いタイム、良い結果を出すのはパイロットの仕事だ。ハードワークを重ねて、ブダペストではファイナル4に入りたい。

7位:マット・ホール

今日は上を狙えるチャンスがあったので、オーバーGをしてしまったのは残念だった。決勝レース日にオーバーGを記録したのはキャリアを通じて初めてのことだったが、各チームの差がなくなっているので、常に限界に挑戦しなければならない。今日はついていなかったということだ。世間は今シーズンの私のチームが散々だと噂している。確かに、狙っている位置にはつけていないが、チャンピオンシップの首位に立つマティアス・ドルダラーとはまだ8ポイント差だ。余裕で追いつけるとは言わないが、まだ5戦もあるので何が起きるか分からない。ブダペストはベストを尽くせる状態に仕上げて優勝を狙う。

8位:マティアス・ドルダラー

ヨシ(室屋義秀)が直前に良いタイムを出していたことを知っていたので、全力でアタックしなければならないことは分かっていた。結果としてオーバーGによってレースから脱落したのは残念だ。だが、データは自分がかなり速かったことを示していた。コンマ数秒のミスを犯してしまったということだ。ブダペストではファイナル4進出を再度目指していく。

9位:ペトル・コプシュタイン

プラクティスのタイムが悪くなかったので、土曜の予選がキャンセルされたのは痛かった。今日のフライトは悪くなかったが、トップ勢には及ばなかった。機体の調子はかなり良かった。あとひとつポジションが上だったらラウンド・オブ・8に届いたので、良い結果だったと思いたい。次戦のブダペストは、Red Bull Air Raceを初観戦した思い出の地なので楽しみにしている。あの橋の下を飛ぶのが夢だった。

10位:フランソワ・ルボット

他のことは忘れて、クリーンなフライトだけを心がけようという戦略だった。できるだけ上手く飛ぶように努力したが、予想外のペナルティを受けてしまったのは不運だった。今思い起こしてみると、機体の状態が良くなかった。テクニシャンやチームの分析では、空気抵抗が大きすぎたようだ。チームを前に進ませるために、機体の改良を考えている。また、長期的な視点から言えば、新しい機体を用意することも考えている。

11位:ピーター・ポドランセック

コンディションがかなり厳しかった。機体が横に流されていたが、時間が足りずにほとんど対策ができなかった。もちろん、次戦も勝利を狙っていく。機体に慣れてきているので、次のレースが楽しみだ。ブダペストまでにいくつか改良を加える予定だが、その内容についてはまだ言えない。

12位:ピート・マクロード

アブダビでオーバーGを喫したが、シュピールベルクではオーバーGはなかった。千葉でもそのギリギリのラインを攻めたが、その結果、またオーバーGを喫してしまった。千葉のようなトラックでは、ハイGターンやバーチカルターンでどれだけGフォースの限界を保てるかが勝負の分かれ目になる。とはいえ、ラウンド・オブ・14はヨシ(室屋義秀)が速かった上に、自分はふたつのペナルティを受けてしまったので、勝ち目はなかった。

13位:マイケル・グーリアン

自分たちの機体が速いことは分かっていたが、あと少しの運が足りなかった。ナイジェル(ラム)のようなパイロットを相手にする時は、かなりハードにプッシュしなければならない。機体は速く、フライトラインも悪くなかったが、厳しい週末になってしまった。忘れてしまいたいレースというのはいくつかあるが、今回の千葉はまさにそれだった。だが、残りのシーズンを楽しみにしている。

14位:ニコラス・イワノフ

体調不良のためコメントなし

 

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