ナイジェル・ラム:10のトリビア

第5戦アスコットで現役最後のホームレースを迎える英国人ベテランパイロットのトリビアを紹介する

Lamb's varied life

英国人パイロットのナイジェル・ラムはRed Bull Air Raceの歴史の中で最高のキャリアを誇るパイロットのひとりで、2014シーズンにはワールドチャンピオンにも輝いているが、2016シーズン限りでの引退を表明しているため、最後のホームレースとなる第5戦アスコットは全力で優勝を狙ってくる。今回紹介するラムにまつわる10のトリビアを読めば、レース観戦が更に盛り上がるはずだ。

 

1:ワールドチャンピオン以外にもタイトルを獲得している

ラムは40年にも渡る空のキャリアの中でRed Bull Air Race World Championshipのワールドチャンピオン以外にも様々なタイトルを獲得しており、その中にはエアロバティック全英選手権アンリミテッドクラス8連覇も含まれている。

 

2:映画出演

トップレベルのスキルを誇るラムはスタントパイロットとして様々な映画に出演しており、Spitfire、P-40 Kittyhawk、P-51 Mustangなどクラシックな戦闘機を操縦した経験を持つ。

 

3:父親は戦闘機パイロット

ラムには第2次世界大戦中に英国海軍の戦闘機パイロットとして活躍した父親のDNAが見事に受け継がれている。ラムは帝国戦争博物館の組織、The Old Flying Machine Companyのディスプレイパイロットとしても活動しており、そこを通じて父親の戦友たちと交流を持った。

 

4:ヴィンテージマニア

ナイジェルはクラシックな機体が好きだと公言しているが、クラシック好きは飛行機だけに留まらない。オックスフォードシャーにある自宅では、3人の息子とヴィンテージカーのレストアに取り組んでおり、33年前からMGB Roadsterを所有している他、息子たちにプレゼントされたMorris Minorなども所有している。

 

5:読書好き

ラムが少年時代を過ごしたローデシア(現ジンバブエ)の農場にはテレビがなかったものの、本は大量にあったため、ラムは自然と読書好きになった。今でも歴史小説や伝記本を愛する熱心な読書家として知られている。

 

6:興奮ではなく情熱のため

ラムは40年のキャリアを通じて何度も「ここまで長くフライトを続けているのはアドレナリン・ジャンキーだからですか?」という質問をされてきたが、本人はその度に「単純に3次元の自由が好きなだけ。空は自分の情熱だ」と回答している。

 

7:Breitlingには18年間所属

Red Bull Air RaceにはBreitling Racing Teamとして参加しているラムだが、Breitlingと彼の歴史は長い。1990年に開催されたBreitling CupでBreitling Navitimerを賞品として獲得した経験を持つラムは、1999年からはBreitling Fightersに所属してディスプレイパイロットとしての活動をスタート。その関係がRed Bull Air Raceへ繋がっていった。

 

8:スキー好き

ラムは毎冬家族揃ってスキー旅行に出かけており、Breitling Racing Teamの家族が参加するときもある。

 

9:更新の育成に励んでいる

ラムはローデシア空軍では教官を務めることに乗り気ではなかったとしているが、やがて更新の育成に喜びを感じるようになった。特に妻のヒラリーにエアロバティックを指導したあとからは、本人が「車より簡単」と表現する空を飛ぶ楽しさを積極的に世界へ伝えている(Red Bull Air Raceの高速低空飛行はそこまで簡単ではないが...)。

 

10:現役のディスプレイパイロット

ラムは40年のキャリアの大半をディスプレイパイロットとしての活動に費やしてきた。Red Bull Air Raceから引退したあともディスプレイパイロットとしての活動は継続し、世界32カ国・1900回以上という華々しいキャリアを更に伸ばしていく予定だ。