ポドランセックが2017シーズン限りで引退

スロベニア人パイロットがRed Bull Air Raceからの引退を発表した

Podlunsek in the cockpit

スロベニア人初のRed Bull Air Raceパイロット、ピーター・ポドランセックが2017シーズン限りでの引退を発表した。

4シーズンに渡りRed Bull Air Raceに参加したトップパイロットは、Red Bull Air Race World Championship 2017シーズン最終戦インディアナポリスを最後に引退するが、ファンには "新章" を提供することを約束している。

ピーター・ポドランセックの勤勉さ、細部までの拘り、そして革新的な思考は、Red Bull Air Raceの歴史に大きな足跡を残した。また、ファンとの親密な関係を築こうとしてきた彼の努力は、スロベニア国内の航空への興味の高まりに結びついた。

エアロバティック・スロベニア王者に8度も輝き、さらにはスロベニア代表としてヨーロッパと世界を舞台に数々のフライトを披露してきた実績もあるトップパイロットのポドランセックは、2014シーズンに立ち上げられたチャレンジャークラスのオリジナルメンバーとして、Red Bull Air Raceのキャリアをスタートさせた。ポドランセックはデビュー戦のクロアチア・ロヴィニでいきなり3位表彰台を獲得すると、その後もチャレンジャークラスで2度の表彰台を記録。2015年末にマスタークラス・スーパーライセンスを取得したあと、2016シーズンからマスタークラスに昇格した。

ポドランセックはマスタークラスでも素晴らしい活躍を見せ、雪の降るシュピールベルクで迎えた2戦目で、早くもラウンド・オブ・8に進出した。

写真で振り返るポドランセックのキャリア 

この時のポドランセックは「信じられない。今日はビッグサプライズだった。初のポイントを獲得できた。ラウンドごとにフライトが良くなっているように感じていた」と興奮気味にコメントしていた。

その後もポドランセックは機体と共に順調に成長を続け、チームメンバー全員の努力によって、彼の機体はRed Bull Air Raceマスタークラス随一のスピードを誇るまでになった(尚、著名なモータースポーツデザイナー、アルド・ドルディがデザインを手がけた彼の機体は、Red Bull Air Race随一の美しい機体としても知られている)。しかし、彼のチームによって施された様々な技術的な変更の中で最も良く知られているのは、下向きのウイングレットだろう。導入当時は眉をしかめる人たちも多かったが、すぐに他のチームから注目されるようになった。ポドランセックが2017シーズン第2戦サンディエゴで2位表彰台を獲得してからは、その注目はひときわ大きくなった。

ポドランセック率いるPeter Podlunsek Racingの成功はサンディエゴ以降も続き、最近も第6戦ポルトのフリープラクティス1でいきなり他を寄せ付けないスピードでトップタイムを記録している。また、ポドランセックはRed Bull Air Raceのキャリアを通じて世界各国でファンを増やしており、彼のファンはRed Bull Air Raceはもちろん、ホームタウン、ムルスカ・ソボタのスペシャルイベントにも集まっている。現在47歳のポドランセックは、Red Bull Air Raceからの引退は辛いとしているが、今後もファンの前で飛び続けることを約束している。

ポドランセックは引退発表で次のようにコメントしている。「プロフェッショナルなレーシングアスリートになれたことは、人生最高の経験のひとつだった。また、素晴らしいチームを組めたことで、予想していたよりも大きな結果を残せた。美しい都市を訪れるチャンスと世界最高のパイロットと戦うチャンスを得られた上に、友情を築き上げることもできた。自分の人生を変えてくれたここでの経験と思い出は一生忘れないだろう」

「レースキャリアを通じて自分をフォローし、サポートし、信じてくれた全員、そして自分の決断を支えてくれた全員に心の底から感謝している。最高のスピードと勝負から離れるのは残念だが、この先に待っている新しいチャレンジを楽しみにしている。新しい経験と新しいチャレンジを常に意識している。もちろん、将来的にはスポーツに関わっていきたい。Red Bull Air Race World Championshipで得られるアドレナリンラッシュは何事にも変えられない。しかし、今は人生の新章を迎えようとしている。そしてそれを楽しみにしている。ファンにはこれまでと違う自分のフライトを見せることができればと思っている」

Red Bull Air Race World Championship 2017シーズン最終戦インディアナポリスが、ポドランセックのRed Bull Air Raceパイロットとしてのラストフライトになる。ポドランセックは最後の戦いに向けて次のようにコメントしている。「インディアナポリスで機体に乗り込む時は、エモーショナルで不思議な心境になるだろう。しかし、それまではチームと一緒に全ての時間を楽しむつもりだ」

Red Bull Air Rae World Championship 2018シーズンのマスタークラス及びチャレンジャークラスのパイロットのフルラインアップの発表を楽しみにしてもらいたい。

 

■Infomation

ポドランセックの最後のレース、そして2017シーズンの年間王者が決まる大一番、第8戦インディアナポリスは10月14日・15日に開催予定。ライブストリーミングは こちら>>