千葉での勝利を狙うナイジェル・ラム

Breitling Racing Teamのベテランパイロットが有終の美に向けて調子を上げてきている。

Nigel Lamb flies his MXS-R in Chiba

マスタークラスで戦う英国人パイロット、ナイジェル・ラムは開幕戦アブダビの内容には満足していないが、第2戦シュピールベルクで3位に入り、第3戦千葉での更なる活躍を期している。

ナイジェル・ラムは我慢強いパイロットであり、長期戦を戦い抜くのに慣れている。Red Bull Air Race World Championshipに参戦して7シーズン目となる2014年にようやくワールドチャンピオンの座を獲得した彼は、続く2015シーズンはポール・ボノムにその座を譲り、連覇を逃したものの、2016シーズンは第2戦シュピールベルクで3位を記録し、ワールドチャンピオンを再び視野に捉えている。

ラムはシーズン終了後の引退を予定しているため、今年は2度目のワールドチャンピオンを獲得するラストチャンスになるが、本人は開幕戦アブダビについて、あらゆる面で失敗だったと振り返る。

「アブダビは色々な問題が起きてしまい、常に後手に回っていた」と振り返るラムは、決勝レース日の進入速度の誤表示など、機体のオンボードデータに数多くの問題が発生していたと説明し、次のように続ける。「そのようなトラブルが重なったため、アブダビはこれまでで一番ストレスの溜まるレースになってしまった。ひと言で言えば『忘れるべきレース』だ」

そして、第2戦のシュピールベルクで見事に3位に入ったラムは、この第2戦を開幕戦として捉えている。彼にとって戦いはまだ始まったばかりなのだ。

「MXSには遅れを取り戻せるスピードがあるので、アブダビは忘れて、シュピールベルクを開幕戦として考えることにした。シュピールベルクはリラックスして臨めたので、計画通りに進めることができた。優勝できなかったのは残念だったがね。千葉でも上位争いに食い込めるはずだ。現地入りをしたあとで、レーストラックを飛びながら戦術を詰めていくつもりだ」

ラムは水上よりも地上のレーストラックを好んでいるが、彼が記念すべき初勝利を挙げたのは2014シーズンのプトラジャヤ(マレーシア)の水上コースであり、海岸線にレーストラックが設置される千葉でも見事なフライトを披露する可能性は十分にある。本人は、千葉は特に難しいレーストラックではないとした上で、「問題があるとすれば地元出身のパイロットになるだろう」と続け、注目すべきライバルとして室屋義秀の名前を挙げた。

アブダビの失敗を既に忘れており、集中力と自信を持ってファイナルシーズン優勝を目指しているラムの千葉での活躍に期待したい。

 

◆INFORMAITON

Red Bull Air Race第3戦は、千葉県の幕張海浜公園で6月4日/5日に開催。redbullairrace.com/liveで生中継される。チケットの購入はこちら>>