千葉:レーストラック解説

新しくなったレイアウトをレーストラックアナリストが解説

The Chiba track

Red Bull Air Race World Championship 2017シーズン第3戦千葉を目前に控え、専属レーストラックアナリストが熱き戦いの舞台となるトリッキーなレーストラックを解説する。

Red Bull Air Raceのパイロットたちが千葉・幕張海浜公園の空の上を飛ぶのは今年で3回目になるが、千葉のレーストラックは2個のハイGターンと細長いレイアウトが特徴のスプリントサーキットとして知られている。

2017シーズンの千葉はレイアウトが変更され、パイロットは2つ目のハイGターンになるゲート7を除く全13個のゲートを2度通過することになる。また、シングルパイロンのゲートは最初のバーチカルターン(ゲート3 / 11)の直前に設置されているゲート2(10)のみとなる。バーチカルターン前にシケインが設置されていないため、パイロットたちはスタート / フィニッシュゲートからほとんどスピードを落とすことなくバーチカルターンに向かうことになるが、それゆえにこのゲートでオーバーGを記録する可能性は高い。Red Bull Air Raceのレーストラックアナリストはこのゲート3(11)について「今回のバーチカルターンでは2つの選択肢が考えられます。ひとつはまっすぐこのゲートに進入するアイディアです。これは非常にリスキーかつトリッキーです。この進入角度ではパイロン通過時のスペースがほとんどないので、パイロンヒットの可能性が高まります。ですが、タイムは短縮できます。もうひとつはセットアップターンをしてからゲートに進入するというアイディアです。こちらはパイロンヒットの可能性は低くなりますが、一度準備してから進入するため、タイムの短縮は望めません」と解説している。

また、レーストラックの逆側に位置するもうひとつのハイGターン、ゲート7もパイロットに複数の選択肢を与える。アナリストが解説を続ける。「選択肢のひとつはスローターンです。こちらはゲート7に向かってまっすぐ進入していくので、ゲート通過後にすばやく水平飛行に移行する必要があることを踏まえると、進入角度は次善となります。また、進入角度がタイトなのでパイロンヒットも注意する必要があります。もうひとつはタイム短縮を狙うターンです。こちらはゲート7へ進入する前に一度セットアップターンをしますが、タイムが稼げる上に、水平飛行へ移行するためのパーフェクトなアングルも得られます」

千葉は各パイロットが異なるラインを選択するため非常にユニークなレーストラックと言えるが、ハイGターン以外にもポイントになるセクションがある。バーチカルターンを通過してゲート4を越えたパイロットはスタート / フィニッシュゲートを右手に見ながら右へターンしてシケインに進入するのだが、ここは高い集中力が必要になるセクションだ。アナリストは次のように説明している。「問題は2度目のシケインです。パイロットが2度目にシケインを通過すると、目の前にゲート12(4)が見えます。ですが、パイロットはここで大きく左へターンしてゲート10(2)を通過する必要があります。ですので、メンタルの強さが問われるセクションになりますね」

 

Information

『レッドブル・エアレース千葉2017』は6月3日(土)、4日(日)に千葉市の幕張海浜公園で開催。チケット・当日の詳細はこちら>>