ラウジッツ:決勝レース後 パイロットリアクション

ドイツの空で繰り広げられた熱戦をマスタークラスパイロットが振り返る

Team Falken celebrate with their win

Red Bull Air Race World Championship 2017シーズン第7戦ラウジッツは激しいレース展開になった。結果次第ではマルティン・ソンカがワールドチャンピオンを獲得する可能性もあったが、室屋義秀が優勝。最終戦インディアナポリスで全てが決まることになった。マスタークラスパイロット14名のラウジッツ終了後のコメントを紹介する。

 

1位:室屋義秀

優勝できたので、もちろんとても満足しています。カザンとポルトは厳しい結果に終わりましたが、チームメンバーのおかげでしっかりと準備することができました。今シーズン、ワールドチャンピオン争いに絡めることは分かっていました。インディアナポリスへ向けたプランはシンプルです。スピーディにフライトして勝利するだけです。

 

2位:マット・ホール

優勝できていれば嬉しかったが、自分たちよりも速いパイロットがいた。今シーズンは優勝できる機体とチームを用意することが目標だったので、優勝自体は目標に設定していないが、あと少しのところまで来ている。しかし、優勝できるという自信を得るためには、まず予選をトップ通過できるようになることが重要だ。まだタイムを削れるところがあるので、これからも改良を続けていきたい。来シーズンに向けてポジティブな結果が得られているが、今日は特に素晴らしい結果だった。これでラウジッツでは優勝、2位、3位のトロフィーを獲得したことになる。セットで揃えておくのは悪くない。ラウジッツのレーストラックは気に入っている。フライトしていて楽しい。細かい部分への配慮が必要なので非常にテクニカルなレーストラックだ。2戦連続ペナルティなしという結果には大いに満足している。

 

3位:マルティン・ソンカ

今日は速いパイロットが多かったので、この結果に満足すべきだろう。満足していないのは、ファイナル4でスピードが出せなかった点だ。もっと良いタイムが出せた感触があったが、ヨシ(室屋義秀)とマット(ホール)がとにかく速かった。

 

4位:フアン・ベラルデ

レースの結果には満足している。また勝負できるレベルに戻ってくることができた。ポルトでもそう感じていたが、レースするチャンスに恵まれなかった。ラウジッツは好スタートが切れたが、予選はあまり良い結果ではなかった。しかし、最後に良い結果が出せたので嬉しい。ペトル・コプシュタインは素晴らしいパイロットなので、彼を相手にするのは難しかった。彼のことを少し気の毒に感じているが、自分が残れたことは嬉しい。彼との対戦成績は、2勝ずつの五分に戻せたはずだ。

 

5位:ピート・マクロード

優勝できなかったのは少し残念だが、今日はとてもエキサイティングなフライトだった。勝負がかかっていたので、気合い十分だった。エンジンのセッティングを少し間違ってしまったが、文句は言えない。自分の責任だ。機体はセッティング通りに素晴らしいフライトをしてくれた。まだ自分にワールドチャンピオンの可能性があるのかどうかを確認していないが、インディアナポリスではグッドレースをしたい。素晴らしい形でシーズンを終えて、2018シーズンに向かいたい。

 

6位:カービー・チャンブリス

自分にできることは全てやった。好タイムが出せると思っていたので、ラインはほとんど変えなかった。スタートゲート通過スピードは199ノットだった。ベストスピードで、誰もが問題ないと自信を持つスピードだ。しかし、タイムが伸びなかったので、非常に不満が募るフライトだった。ラウジッツは0.5秒縮められるポイントを見つけるのが難しいレーストラックだ。自分のフライトは良かったが、対戦相手に恵まれなかった。ハードなフライトをしてようやく6位という結果を得られた。

 

7位:ミカエル・ブラジョー

0.002秒差で敗れるのは本当に残念だ。レーストラックに置き換えれば、ほんの数センチの差だ。その一方で、今日の結果には満足している。ペナルティを受けずに高いスキルのフライトを披露できた。自分たちはまだまだ成長過程にあり、マット・ホールは素晴らしいパイロットだということだろう。1年目としては良いスタートを切れていると思う。インディアナポリスでも全力を出すつもりだ。

 

8位:ペトル・コプシュタイン

プッシュする必要があったが、プッシュしすぎてしまった。100分の6秒だけオーバーGしてしまった。不必要なミスだったが、シーズン終盤、この位置につけていて守りのフライトはできない。昨シーズンのようにレーストラックを無事にフライトするだけでは勝てないので全力を出したが、攻めと守りのバランスを上手く取れるようになるためにはもう少し経験を積む必要がある。すでに2018シーズンに向けて動き出しているが、もちろん、最終戦インディが残っているので、シーズンフィナーレに向けて集中していく。

 

9位:ニコラス・イワノフ

機体は問題ない。今日は自分のミスが目立った。ハイGターンでスピードが出せなかったが、それよりもマルティン・ソンカを相手にするのが厳しかった。今日はついていなかった。ゲート3とゲート4で遅れてしまえば、タイムをかなり失ってしまう。そうなれば、バーチカルターンでもタイムを失ってしまうので、常にギリギリのフライトをする必要がある。

 

10位:フランソワ・ルボット

ラウジッツのレーストラックは興味深かったが、チャレンジングでもあり、素晴らしくもあった。難度はそこまで高くないが、非常にテクニカルだ。十分なトレーニングを積めなかったが、フライトには満足している。とはいえ、来シーズンはもっとプッシュする必要がある。次は最終戦インディアナポリスだが、失うものは何もないので、目一杯楽しみたいと思う。

 

11位:クリスチャン・ボルトン

スピードウェイではレーストラックが非常にコンパクトになるので、ゲート間の距離が短くなる。そのため、セクションによってはかなりの急角度をフライトする必要がでてくる。このようなセクションではGフォースとスピードのバランスを取る必要があるが、このバランスは、このスポーツで最も難しい部分のひとつだ。今日は何が起きたのか分からない。データをチェックする必要がある。自分のフライトには満足していない。チームが1週間ハードワークをしてくれた機体でクリーンなフライトが出来たにも関わらず、タイムが付いてこなかった。インディアナポリスに向けて切り替えたい。

 

12位:マティアス・ドルダラー

ホームレースでラウンド・オブ・14を突破できなかったのは非常に残念だ。予選が良かっただけに悔やまれる。ラインを少し変更したが、いきなりパイロンをヒットしてしまった。仕方がない。これが人生だ。自分の1年にはならなかったが、インディアナポリスに向けて気持ちを切り替えたい。

 

13位:ピーター・ポドランセック

2秒のペナルティを受けてしまったので、ラウンド・オブ・8には進出できなかった。タイトなレーストラックで、正しいスピードを見つけることができなかった。レーストラック全体がややトリッキーで、リズムに乗れなければ1秒を失ってしまう。コンディションはパーフェクトだったので、レース全体は楽しめた。Red Bull Air Raceはスポーツなので、インディアナポリスまでには自分たちの調子が上がっていることに期待している。スピーディなフライトを披露したい。

 

14位:マイケル・グーリアン

ピート(マクロード)が素晴らしいパイロットだということは知っていたので、全力を尽くした。レーストラック上では100%アグレッシブなフライトをした。ラウンド・オブ・14のネットタイム(ペナルティを除外したタイム)最速を記録できたので、自分の狙っていた内容になったと言える。ペナルティはフライトを終えるまで気付かなかったので、フライト中は満足できていた。ネットタイム最速を記録できたのは嬉しい。フリープラクティス2でもネットタイム最速が記録できた。優勝を狙っていたが、ギリギリのフライトをしていたのでペナルティを受けてしまった。できる限りハードにフライトすることを常に心がけている。インディアナポリスでもそうするつもりだ。