第5戦アスコット:マスタークラス決勝レース後リアクション

Red Bull Air Race第5戦アスコットの決勝レース後のパイロットのリアクションを紹介する。

Arch disappointed by tech issues

第5戦アスコットの決勝レースは、Red Bull Air Race World Championship史上に残るエキサイティングな展開となった。マスタークラスの14人のパイロットがレース終了後にコメントを発表した。

1位:ポール・ボノム
「チームに感謝したい。チームの働きがなければ優勝は不可能だった。プレシーズン、そしてシーズンを通じてかなりの努力をしてきたが、それが報われつつある。努力をしてきたのはチームメンバーであり、私は機体が正しい方向に向くように指示するだけだ。今日は観客も素晴らしかった。大声援がプレッシャーになることはないが、時として集中力が切れる原因にもなるので、そうならないように視線を保った。フライト中はやることが多いので、集中力を切らすわけにはいかなかった」

2位:マット・ホール
「2位は満足できる結果だ。ファイナル4進出して表彰台に上り、ポイントを上乗せするのが目標だと繰り返し言ってきたが、この先はファイナル4進出と優勝を目指していきたい。ファイナル4ではリスクを負ったフライトを試みたが、結果としてペナルティを受けてしまった。しかし、計画に沿って進めているし、今のところ結果を出せている。我々は若いチームなので毎レース学んでいるが、他のチームにプレッシャーをかけられているし、ポール(ボノム)に対する追撃体勢は整っている」

3位:室屋義秀
「第2戦千葉で新しい機体とコンピューターを導入しましたが、千葉、ロヴィニ、ブダペストでは試す時間があまりありませんでした。アスコットでテストを繰り返し、その結果、すべてがまとまりつつあるので、この先は表彰台を狙えると思います。今回は新しい機体でシステムを一新し、表彰台を狙えると思っていたので、この表彰台は昨年とは持つ意味が違います。次のレースを良い状態で迎えられると思います」

4位:ニコラス・イワノフ
「昨年の方が良かった。ファイナル4で週末を通じて唯一のミスを犯してしまったので、昨年よりも良かったとは言えない。ファイナル4ではできる限りクリーンにプッシュしようとしたが、高度が高すぎた。そのミスが表彰台を逃す原因となってしまったが、これもまた人生だ」

5位:ナイジェル・ラム
「ラウンド・オブ・14はラッキーだったが、このような展開は以前も経験している。周囲の雑音から私を守ってくれる素晴らしいチームがいるので、良いラインを飛ぶことだけに集中できていたが、自分が馬鹿げたミスを犯してしまった。個人的には内陸コースの方が好きだ。スピード感が得られ、周囲の環境をしっかりと把握でき、目安にするポイントをより多く設定できるので、理想のラインに沿ったフライトができる」

6位:ピーター・ベゼネイ
「フライトと機体を楽しめるようになってきている。フライトを重ねるごとに調子が良くなってきているが、今日はヨシ(室屋義秀)の方が速かった。各パイロットの差は0.1秒レベルなので、その差をどこで詰めれば良いのか分からない。非常に拮抗している。アスコットは素晴らしいレーストラックだ。木々を間を抜けていくのは本当に楽しい。切り替えてシュピールベルクに向けて準備を進めていきたい。ゲートの高度差があり、非常にテクニカルなトラックなので楽しみだ」

7位:マルティン・ソンカ
「何が起きたのか分からない。データを確認する必要がある。エンジンがパワー不足に感じ、望む形でプルできなかった。自分は問題なくフライトができていると感じていたが、機体のパフォーマンスが悪かった。シュピールベルクを楽しみにしたい。自分にとってはホームのような存在なので、チェコから多くの人たちが観戦に訪れてくれることに期待したい」

8位:ハンネス・アルヒ
「パイロットとして言わせてもらえれば、週末を通じて内容は良かった。好調だったし、正しいラインもすぐに見つけられたので、フライトできないというのは苛立ちが募った。昨日とはまた別のエンジントラブルだと思う。自分のミスだと思い、自分を責めたが、もしかすると技術的な問題なのかもしれない。今日の結果を受けて、シュピールベルクに向けてハングリーな気持ちになった。ホームレースにハングリーな気持ちで臨めるのは良いことだ」

9位:マイケル・グーリアン
「ラウンド・オブ・14で、最後の最後で敗者復活のチャンスを失ったのは辛かった。シケインで少しワイドに飛んでしまったのがタイムロスに繋がった。別のギアを調達したい。機体は低速ターンでは非常に良い。ゲート1からゲート3までは最速タイムを出せたので、アスコットは気に入っている。自分たち向きのレーストラックだ。レースでは上へ進出できる時もあれば、できない時もある。今日は少し力を出し切れなかったし、ニコラス(イワノフ)が素晴らしかった」

10位:マティアス・ドルダラー
「ラインを確認したが、昨日とほとんど同じだった。多分空燃比の設定が違って、パワーを失ってしまったのだろう。原因はそれしか考えられない。空燃比はパイロットがマニュアルで調整しているので、残りのシーズンはこの部分を電子制御に変えても良いかもしれない」

11位:フアン・ベラルデ
「フランソワ(ルボット)と私はアスコットが未経験だった。この点は非常に不利だったし、トレーニングが行えなかったのも痛かった。私たち2人は他の12人に遅れを取っている。アスコットは木や障害物が多く、難しいレーストラックだ。レーストラックに馴れる時間がもう少しあれば、もっと良いタイムが出せていただろう。ただ、全体的には満足している。チームは成長を続けていて、良くなってきている。これまで中でベストレースだったと思う」

12位:カービー・チャンブリス
「ナイジェル(ラム)との差はなかったし、彼のタイムを聞いたあとは上回れると思った。良いタイムを出せたと思ったが、ツキがなかった。ラインを保ちすぎてしまい、フィニッシュゲートに向かう時の高度が高すぎたのだろう。目の前のゲートひとつひとつに集中できていれば、ラウンド・オブ・8へ進出できていた。トレーニング不足は特に心配していなかった。レーストラックは快適だったし、ラウンド・オブ・14まではペナルティなしでフライトできていた。しかし、肝心なところでミスを犯してしまった」

13位:ピート・マクロード
「タフな週末だった。アスコットではパイロンに苦しめられた。良いレースではなかった。内陸のレーストラックは素晴らしい。個人的には気に入っている。ターンの角度はそこまで厳しくないが、ラインに乗れなかった。ラウンド・オブ・14ではマット(ホール)を意識せず、自分のタイムだけに集中していたが、パイロンヒットをしてしまった段階で、彼に道を譲ってしまった」

14位:フランソワ・ルボット
「スモークが出なかった原因が分からない。着陸後に確認してみたが、問題なく作動していた。今後はテイクオフ前にスモークを確認しなければならない。昨日になってようやくレーストラックを飛べたという状況は不利だったが、昨日のフライトには満足だったし、今日は失うものは何もないという気持ちでピーター(ベゼネイ)と対戦した。素晴らしい1日だったと思う」