シュピールベルク決勝:パイロットリアクション

第2戦決勝後のマスタークラス全パイロットのコメントを紹介

Dolderer was all smiles after his first win

ついにマティアス・ドルダラーがRed Bull Air Race World Championship初勝利を飾った。接戦となった第2戦シュピールベルク決勝後のマスタークラス全パイロットのコメントを紹介する。

1位:マティアス・ドルダラー
最高の気分だ。ついに夢が叶った。この勝利はずっと見守ってくれていた両親に捧げたい。このレースに向けて準備を重ねていたし、今日はメンタルも整っていた。このレーストラックは自信を持てるかどうかが重要なので、メンタルが整っていたことが助けになった。限界に挑まなければハンネス(アルヒ)やナイジェル(ラム)には勝てない。メンタルは本当に重要だ。しっかりと準備をしていれば、メンタルを整えるのも簡単になる。その準備と並んで大事なのが実際の操縦だ。搭乗中はプレッシャーをはねのけなければならない。目標はワールドチャンピオンだが、この勝利で自信が深まった。目標達成に向けて大きな助けになってくれるだろう。

2位:ハンネス・アルヒ
地元開催のプレッシャーの扱いが難しかった。ファンは素晴らしいエナジーを届けてくれたが、失意に終わった昨年の記憶がプレッシャーになってしまった。とはいえ、過去2シーズンと比べれば今年は素晴らしい内容で、プレッシャーも扱えていたと思う。好タイムを安定して出せていたのでハッピーだ。ハイスピードなレース展開になることは分かっていたが、リスクを負うつもりはなかった。だが、マティアス(ドルダラー)はリスクを負って私のタイムを上回った。彼の勝利を祝福したい。

3位:ナイジェル・ラム
2015シーズンは酷い内容だった。シーズン中に色々といじりすぎてしまった。また、今シーズンの開幕戦アブダビも満足はできなかった。なので、シュピールベルクが開幕戦になるとチームには伝えていた。接戦になったが、パイロットが望んでいるのはこういうレースだ。Red Bull Air Raceのシーズンはほんの少しのミスで一気に順位を落としてしまう緊張感がある。シュピールベルクのような内陸のレーストラックとアブダビのような水上のレーストラックに大差はない。森や木々をハイスピードで抜ける感覚は最高だ。

4位:ピート・マクロード
久しぶりにファイナル4へ進出できた。今日はコンディションも良かった。雪は地元カナダにいるような感覚を呼び起こしてくれた。雪の中のフライトは慣れている。プラン通りのフライトが披露できたが、表彰台には届かなかった。とはいえ、ペナルティ、パイロンヒット、オーバーGを記録せずに好タイムが出せたので、満足している。このまま成長していきたい。データも集まっているので、そこから学ぶつもりだ。

5位:マット・ホール
フライトには満足していたが、ピート(マクロード)が速すぎた。もっとできた部分もあったが、背中を痛めていたのでプッシュできなかった。Gフォースがかかると背中が痛んだので、自分と機体のポテンシャルを引き出せなかった。体を元に戻して、機体の性能を限界まで引き出せるようにしたい。

6位:カービー・チャンブリス
今日はレースウィークを通じてベストのフライトができた。エンジンに問題を抱えていたことを考えると、内容はかなり良かったと思う。シュピールベルクのレーストラックは気に入っている。私はこれまでに27000時間以上フライトをしてきたので、雪の中のフライトも経験しているが、レースは初体験だった。素晴らしいレースウィークになった。

7位:ニコラス・イワノフ
雪の中のレースは初めての体験で奇妙に感じた。面白い体験だった。レーストラック上は特に問題なかった。ここのレーストラックとロケーションは気に入っている。平坦ではないのでチャレンジングだが、自分のパフォーマンスがカギとなるので気に入っている。このようなレーストラックは大好きだ。次の千葉も目標は変わらない。ファイナル4へ進出してベストを尽くすだけだ。

8位:ピーター・ポドランセック
信じられない。初めてポイントを獲得できた。ラウンド毎にフライトが良くなっているので、千葉が楽しみだ。千葉までにはもっと戦えるようになっているはずだ。今日は本当に嬉しい。

9位:マルティン・ソンカ
レーストラックはバンピーだったが、データをチェックしてスピードが出なかった原因を把握したい。何が起きたのか分からない。シュピールベルクに向けてしっかりと機体を調整していたつもりだった。特にエンジンの冷却には力を入れていたし、実際、そこは問題ではなかった。他のパイロットたちが既に解決しているテクニカルな部分を調整する必要がある。やるべきことは沢山あるが、機体はこのまま送るので、千葉まではいじれない。

10位:マイケル・グーリアン
レースウィークを通じてスタートゲートが上手く通過できなかった。幸運なことに何回か199ノットで通過できたが、それ以外にもやるべきことはあった。自分のタイムが遅いことは把握していたし、カービー(チャンブリス)が好タイムを出していたことも知っていたが、機体のスピードが出ない理由が分からなかった。データを振り返れば分かるだろう。レースウィーク全体は良かったが10位という結果に終わったのは不思議な感覚だ。トレーニングには満足していたが、今日は良くなかった。トレーニングでやれていたことを結果に繋げる必要がある。

11位:ペトル・コプシュタイン
予選と同じラインを飛んだが、今日は風がやや強かったので、スタートゲートの通過スピードをやや低めに設定した。基本的には良いフライトだったと思うが、ハンネス(アルヒ)を上回れなかった。シュピールベルクは58~59秒台を目標タイムに設定していたので、そこはクリアできたが、先へ進むには不十分だった。経験不足なのは否めないが、今回のレースで多少経験値を増やせたと感じている。

12位:フランソワ・ルボット
ラウンド・オブ・14のパフォーマンスには満足している。個人的には良いフライトだったと思うが、アナリストとテクニシャンが不足していた10ノットの原因を追及している。他のパイロットたちと肩を並べるためにはこの10ノットを補う必要がある。だが、自信は取り戻せたし、良いフライトができていると感じている。

13位:フアン・ベラルデ
プランは間違っていなかったし、前半はベストタイムを出せたが、オーバーGになってしまった。これはパイロットのミスだ。勝利を狙ってハードにプッシュすれば、どうしてもミスが増えるが、それを恐れて慎重なフライトをするわけにはいかない。今日までの流れは良かったと思う。予選は素晴らしい内容で、大きく成長できたし、他のパイロットたちと十分に戦えることを示せた。一息入れて、このレースをポジティブに振り返って次に進みたい。シュピールベルクのレーストラックは気に入っている。非常にチャレンジングで難易度も高いが、そこに魅力を感じている。本当に素晴らしいレーストラックだ。

14位:室屋義秀
気温や雪は気にしていませんが、正しいトレーニングができるような正確な情報が必要ですね。表彰台は十分に狙えると思っていますが、今週は数多くの問題を抱えてしまいました。すべてを修正する必要があります。千葉に向けて成長しなければいけません。