ウィーナー・ノイシュタット:決勝レース後 パイロットリアクション

Red Bull Air Raceの生まれ故郷でのレースについてマスタークラスパイロット14名が振り返った

Red Bull Air Race World Championship 2018シーズン第6戦ウィーナー・ノイシュタットはマルティン・ソンカ(チェコ)が優勝し、シーズン3連勝を記録した。マスタークラス全パイロットの決勝レース後のコメントを紹介する。

 

1位:マルティン・ソンカ

3連勝の嬉しさは上手く説明できない。言葉が見つからない。もちろん、3連勝がシーズンにおいて何を意味するのかについて語るのは時期尚早だが、チーム全員が嬉しく思っているし、レース機体も好調だ。これまでの苦労を振り返ると、素晴らしいシーズンを送れていると言えるだろう。しかし、まだシーズンは終わっていない。30ポイントも残っているので、やるべき仕事は多い。ワールドチャンピオンが決まるまで2つのビッグバトルが待っているが、今の調子を維持できればと思っている。シーズンが終わるまでこのようなレースを続けていきたい。

 

2位:室屋義秀

タフなシーズンを送っていますが、カザンから安定したフライトができていますし、フライトの内容自体は非常に良いので、良いイメージでウィーナー・ノイシュタットには入っていました。非常に良い結果が出せたと思います。

 

3位:マット・ホール

表彰台に上れたのは嬉しいが、その頂点に立てなかったのは残念だった。0.08秒差で逃したので悔しさは特に大きい。しかし、これがレースというものだ。非常にタイトだった。総合首位から6ポイント差だが、首位が入れ替わる展開ではこのようなポイント差は想定内だ。ワールドチャンピオン争いにまだ加われているのでハッピーだ。6ポイント差を詰めてマルティン(ソンカ)に追いつくだけだ。マルティンを上回るのは可能だと思っている。ラウンド・オブ・タイムでは好タイムが記録できたが、ファイナル4ではエンジンの温度が上がりすぎてしまい、パワーを失ってしまった。正しいレースを重ねられているので満足している。マルティンは倒せると思う。

 

4位:ミカエル・ブラジョー

クレイジーな1週間だった。良いフライトもあれば悪いフライトもあった。アップダウンが激しかった。予選は11位で、最悪ではなかった。また、ラウンド・オブ・14では敗者最速で勝ち上がることができた。ラウンド・オブ・8ではピート・マクロード相手に素晴らしいタイムを記録し、ファイナル4に進出できた。4位で終わったが、ファイナル4に進出できたことに変わりはない。総合順位もヨシ(室屋義秀)と並んで4位だ。最高の結果が得られている。このまま総合4位に留まりたい。米国でのアドベンチャーが楽しみだ。

 

5位:ペトル・コプシュタイン

素晴らしい応援を受けることができた。空からの眺めは最高だった。マルティンとの対戦は、とにかくマルティンの方が速かった。今シーズンの彼は非常に速いが、チェコ人がファイナル4に進出できたのでハッピーだ。今回は多くの学びがあったが、5位という結果は素晴らしいと思う。

 

6位:ニコラス・イワノフ

マット(ホール)は非常に速かったので、彼を倒すのは難しいというのは分かっていた。ラウンド・オブ・8の自分は遅かったが、ラウンド・オブ・14や前日よりは速かった。最高の結果ではなかったが、それなりの結果が出せたと思っているので、一歩ずつ進歩していきたい。ファイナル4に進出できるようになるまでは時間がかかると思うが、正しい方向に進んでいる。

 

7位:ピート・マクロード

ペネルティを受けてしまったのは残念だった。不必要なペナルティだった。自分のせいだ。まだ映像をチェックしていないが、自分が何をやってしまったのかを確認したい。小さなミスかもしれないが、レースで負けるにはそれで十分だ。非常に残念だが、表彰台レベルのコンペティティブなタイムが出せるようになってきている。とはいえ、今日はそういうタイムが出せなかった。

 

8位:カービー・チャンブリス

スタンディングスタートだったので、イグニションをチェックしたあと、マグネトーをオフにすると、ひどいノイズとバックファイアが確認できた。このような状態は、スパークプラグかマグネトーが壊れたことを意味している。こういうことは起こりえる。非常に残念だが、安全面を考慮するとこのままフライトを続けるのは愚かな行為だ。また、いずれにせよパフォーマンスも下がっていたはずだ。修復を試みたが、カウリングを外せない状況だったので、やれることはほとんど残っていなかった。

 

9位:マティアス・ドルダラー

ラウンド・オブ・8に進出し、優勝を目指せなかったのは非常に残念だ。なぜなら、レース機体も自分も好調で、スピードが出せていたし、チームの状態も良かったからだ。しかし、スピードが出ていたという事実はポジティブな材料として持ち帰りたい。シーズンを通じてスピードだけは出せているので、チームや自分が犯している小さなミスを精査して、来シーズンに向けて準備を進めていきたい。もちろん、残り2戦もベストを尽くすつもりだ。あらゆるミスをなくしたい。フリープラクティス1からペナルティゼロのフライトを続けたいと思っている。他のパイロットが全員速いので、集中していきたい。2015シーズンから米国では表彰台に上れているので、この記録を維持して、シーズンを良い形で締め括りたいと思う。

 

10位:フランソワ・ルボット

チーム的なミスはなかった。想定外のペナルティを受けてしまっただけだ。フライトとラインには満足している。また、ペナルティを含めなければ素晴らしいタイムを記録することができた。残り2戦だが、表彰台の上に立つのに必要なスキルは手に入れることができたと感じている。切れ味最高の刀が手元にあるわけではないが、以前よりも大幅に良くなっているので、米国での残り2戦は、自分たちで運をたぐり寄せていきたい。

 

11位:フアン・ベラルデ

ウィーナー・ノイシュタットは素晴らしかった。ロケーションは最高で、天候も金曜日のフリープラクティス2を除けば文句なしだった。また、観客も多かった。全体的に非常に素晴らしいレースだったと思う。自分たちは常に表彰台を狙っている。これが主目標だが、実現できるところまできた感触がある。今日もスピードは出せていた。フライトには満足している。しかし、小さなミスが勝利の可能性を奪ってしまった。レース機体は速く、チームは上手く機能している。もう少し良いパフォーマンスをする必要があるのは確かだが、予選が悪い結果に終わっていたことを踏まえると、今日のレースへの取り組み方は良かった。非常に集中できていたので、良い結果が出せると思っていたが、ひとつの小さなミスで終わってしまった。レースとはそういうものだ。

 

12位:マイケル・グーリアン

言うまでもないが、求めていた結果ではない。非常にリラックスできていて、いつも通り、レース機体に乗り込む前はチーム内に冗談が飛び交っていた。非常に良いムードだった。最初のバーチカルターンでストールしてしまい、スピードを失ってしまった。2回目のバーチカルターンでは、またストールしないように、操縦桿を引きすぎないように気をつけていた。守りのフライトで追い風に振り回されていまい、ゲート進入でミスをしてしまった。ゲートに突っ込みながら何とか修正しようとしたが無理だった。メンタルのミスだった。仕方がない。まだ2戦残っているので、ワールドチャンピオンの称号を取りに行きたい。自分たちがやってきたことを続けていくというのが自分たちのプランだ。今日のレースは例外だ。ちょっとした躓きに過ぎない。ヨシは昨シーズンについて、残り2レースでポイントを取れないことも想定していたがワールドチャンピオンになれたと言っていた。自分たちもまだ大丈夫だ。チャンスは十分にある。

 

13位:ベン・マーフィー

レーストラックは素晴らしく、ファンも同様に素晴らしかった。最高のファンだった。グッドレースになる条件は揃っていた。良いスタートが切れ、全てはプラン通りだったが、最初のバーチカルターンでミスをしてしまった。プラン通りのフライトができなかった。風向きが変わったことは知っていたので、もう少し角度を取る必要があることを理解していたが、どういうわけかそのようなフライトをしなかった。このミスで後続のゲートの通過が苦しくなってしまった。チームの目標はシーズン開幕時と変わっていない。できる限り多くを学ぶということだ。よって、今日の経験も学習機会として捉える必要がある。まだ2戦残っていて、速いレース機体も手に入れている。全てが上手く噛み合えば素晴らしいタイムが出せるのは分かっているので、今日の結果は忘れて、前を向きたい。

 

14位:クリスチャン・ボルトン

ラウンド・オブ・14は対戦相手が厳しかった。ヨシとの対戦はいつも難しい。彼は非常に速いレース機体を手に入れている。よって、今日もリスクを負ったフライトをしなければならなかった。レースとはこういうものだ。高度不正でペナルティを受けて2秒遅れてしまったが、ペナルティがなくてもヨシには勝てなかっただろう。次のレースに向けて切り替えたい。シンプルなペナルティで多くのタイムを失うのを避けなければならない。自分のテクニックを振り返って、クリーンなフライトを取り戻したい。いつもならペナルティはそこまで多く受けない。自分はそこに自信を持っている。今日はどこかが間違っていた。そのミスを修正して残り2戦に臨みたい。

 

■Information

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インディアナポリス(米国)で行われる第7戦は、10月6日、7日に開催。