千葉 2019:ラストレースへの意気込みと思い

最後の戦いを前にマスタークラスパイロットたちが胸の内を語った

Red Bull Air Race World Championship 2019シーズン最終戦千葉を前に、マスタークラスパイロットたちが意気込みとラストレースへの思いを語った。

 

最終順位がまだ確定しておらず、日本のスーパーファンが大きな期待を寄せている中、ペトル・コプシュタインが発した千葉に向けてのコメントは、マスタークラスパイロット全員の代弁なのかもしれない。「日本でのラストフライトに向けた準備は整っている。最高のリザルトを得るためにベストを尽くすつもりだ。チームスピリットはいつも通り高く、レースをするのが楽しみだ」

 

Red Bull Air Raceは次の千葉で終わることが決定しているが、パイロットたちはラストレースの感傷がパフォーマンスの邪魔にならないように強く意識しているようだ。2003シーズンから参戦しているベテランパイロット、カービー・チャンブリスは「マインドセットと目標はどのレースも同じだ。常に勝利を目指している。最後のレースだからといって、そこが変わることはない。優勝を目指して全力を尽くすつもりだ」とコメントしている。

 

第3戦バラトン湖でキャリア初の表彰台を記録したベン・マーフィーもチャンブリスと同じ考えだ。「次のレースも他のレースと扱いは変わらない。ファイナルレースという意識はなく、いつもと違うことをするつもりもない。高いレベルのパフォーマンスを披露できる自信がある。日本でベストパフォーマンスを披露するために準備を進めている」

 

チャンブリスと同じく、クリスチャン・ボルトンやマイケル・グーリアンを含む多くのパイロットが千葉での優勝を目標に掲げており、2016シーズンワールドチャンピオンのマティアス・ドルダラーやフアン・ベラルデも表彰台を目指して全力を尽くすつもりだとしているが、ベラルデは「当然な話だが、他の13人も勝ちに来るので、これまでのレースと同じく優勝するのは簡単ではない」と冷静にコメントしている。

 

一方、ピート・マクロードの目標はやや抽象的だ。「良い形でシーズンを終えること、あとは空陸の両方でプロフェッショナルな姿勢を保つことが目標だ。ワールドチャンピオンの可能性はないが、自分とチームが危険な存在だということを証明したい。ラストレースの感傷や周囲の雑音に邪魔されずにレースへの集中を維持できるかがカギになる」

 

ミカ・ブラジョーも番狂わせを狙っている。「ワールドチャンピオンは狙えないが、ワールドチャンピオン候補たちをかき回せれば嬉しい」とコメントするブラジョーは、他のパイロットと同じくラストレースへの思いを次のように語る。「空ではすべてのフライトを楽しみたいし、地上ではチームでの時間とファンとの交流を楽しみたい。千葉のファンは最高だ」

 

そのワールドチャンピオン候補は5人いる。数字上の候補マーフィーとグーリアン、そして現実的な候補、総合首位のマルティン・ソンカ、総合2位のマット・ホール、そして総合3位で2017シーズンのワールドチャンピオン室屋義秀だ。

 

ホームファンの目の前でワールドチャンピオンになることを目標に設定している室屋は、2017シーズンにソンカを逆転してタイトルを手にした経験を持つが、そのソンカは大一番に向けて冷静に集中を高めており、シーズン連覇の可能性についての質問にも「それができれば美しいね」と回答するだけに留めている。

 

3度に渡り総合2位でシーズンを終えた経験を持つホールは、第3戦バラトン湖優勝の勢いを借りて千葉に挑む。「ワールドチャンピオンの可能性を残してシーズン最終戦に臨むのは過去5シーズンで4度目になるが、今シーズンはワールドチャンピオンになれる可能性が最も高い。このような状況を過去に何回も経験してきたので、今年こそ自分の年にしたい。頂点を目指してレースを続けてきたが、最後の最後でそのチャンスがまた巡ってきた。他のパイロットをコントロールすることはできないが、自分たちをベストの状態へ持っていくことはできる。それができれば勝利を掴める」

 

 

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