


千葉 2019:マスタークラス予選はベラルデが首位
Red Bull Air Race World Championship 2019シーズン最終戦千葉のマスタークラス予選はスペイン人パイロットのフアン・ベラルデが首位通過を決め、3ポイントを獲得した。
他の多くのパイロットたちが垂直にターンしていた2つ目のバーチカルターンをほぼ水平にターンするというプランを用意していたベラルデはレース機体のエナジーを維持して大きなアドバンテージを得ることに成功。56.760秒を記録してタイムシートの首位に立った。
2位はベラルデから0.119秒差の56.879秒を記録したマルティン・ソンカ(チェコ)が入った。総合首位のソンカは3ポイントが獲得できる予選首位突破を狙っていたはずだが、2ポイント獲得して総合2位マット・ホール(オーストラリア)との差を6ポイントに広げた。
千葉入りしてから安定したフライトを見せていたフランソワ・ルボット(フランス)が首位から0.292秒遅れの57.052秒を記録して3位に入った。4位にはマティアス・ドルダラー(ドイツ)が入った。フリープラクティスでは調子が悪かったドルダラーだが予選では57.159秒を記録した。
ソンカを追撃する室屋義秀(日本)とマット・ホールはそれぞれ5位、7位でフィニッシュ。共にポイントを獲得できずに予選を終えた。6位には57.777秒を記録したペトル・コプシュタイン(チェコ)が入った。
8位にはマイケル・グーリアン(米国)が入った。予選でポイントを獲得できなかったグーリアンはワールドチャンピオン獲得の可能性が消えたが、10位でフィニッシュしたベン・マーフィー(英国)と共に総合トップ3のチャンスは残されている。マーフィーは1本目でいきなりパイロンヒットをしたあと、SCO(セーフティ・クライム・アウト / 飛行中止)をコールしたため、実質2本目しかフライトできなかった。
フリープラクティス3でトップタイムを記録したピート・マクロード(カナダ)はペナルティに泣き、11位に沈んだ。

