レースエアポートの建造

Red Bull Air Race World Championshipが開催される各会場ではレースエアポートが建造される。限られた時間の中でレースエアポートを建造するためには強いフィジカルと高い柔軟性を持つチームが必要となるが、天候が崩れた場合、彼らには強いメンタルも求められる。

その作業を担うエアポート・オペレーションチームを率いるウォルター・プレテンターラーは、チームがあらゆる問題を乗り越えてレースエアポートを建造できるように配慮している。

チームはパイロットや機体が到着するよりもかなり前に現地入りし、彼らが到着した際にはすべての準備が整っている状態にするために、長い時間をかけてレースエアポートを建造していく。

今シーズンの千葉やブダペストのように天候が不安定な場合は、チームは更なる努力をする必要に迫られる。たとえば、2015シーズンの千葉は台風の影響でハンガーが波に晒される可能性があったため、チームはエアポートの分解と再建造を行わなければならなかった。プレテンターラーは11名で構成されるチームが気落ちしないように、そして建造という大きな目的を見失わないように注意する必要があった。プレテンターラーは「我々は建造のプロセスを熟知している。千葉では建造した直後に分解しなければならなかったので、その知識が役に立った」と振り返っている。

レースエアポートを分解した理由は、海水が問題になる恐れがあったからだ。プレテンターラーが続ける。「建造資材を海水から守らなければならなかった。ハンガーには全長5kmのワイヤーが使用されているので、そのまま放置しておけば海水でワイヤーが痛んでしまう可能性があった。波に濡れてしまえば、フレーム以外はすべてダメになっていただろう」

一度分解したレースエアポートの再建造は難しくなるかと思われたが、プレテンターラーは地元から20人の助けを集め、パイロットたちのフライトに間に合うように準備を進めた。この経験によって、あらゆる状況に備えておくべきだということを改めて学んだ彼は、今ではすべてを任せられるチームを作り上げている。「素晴らしいチームだ。彼らはメンタルが強く、常にポジティブだ」

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